Windows 11の要件の一つはメモリ4GB以上


Windows11がリリースされて、色々な要件の制限がアップされましたが、メモリーもその一つです。一体メモリーの必要な容量のミニマムは、現在どのくらいだろうと思い調べてみました。

必要なメモリー容量

Windows 10の最低要件ではメモリ2GBでしたが、Windows 11は倍の4GBが必要です。

最近は、中程度のパソコンにはほとんど8GBのRAMが入っています。


今の標準的なRAMは8GBで、一度にいくつかのタスクを実行しても遅くならず、ゲームをするのにも十分です。

メモリ規格

メモリ規格の文字列(型番)を見れば、性能や形状がわかります。

たとえば『DDR4-2400 SODIMM 32GB』の場合、
DDR4:世代
2400:チップ規格(最大動作周波数)
SODIMM:形状


DDR → DDR2 → DDR3 → DDR4と進化してきました。

現在の主流はDDR4で、世代に互換性はありません。

メモリクロック

メモリクロックは、「DDR4-3200」という形で表記され、ハイフンを挟んで前半がメモリ規格を示し、後半の数字が「データ転送レート」を示しています。


入手しやすいのは太字の規格の製品です。市場に多く出回っています。


フォームファクター

フォームファクターとは、メモリモジュールの形状に関するスペックです。

一般的には、デスクトップPC向けの「DIMM」と、ノートPC向けの「SODIMM」が流通しています。

自作PCでもっとも馴染み深いのはデスクトップPC向けのDIMMで、「DIMM」とだけ表記されることが多いです。

『SODIMM』のSO(Small Outline)は小型を意味していて、ノートパソコンに使われます。

形状が違うと、物理的に取り付けできません。

レジスタードメモリ

メモリモジュールには、「レジスタード(Registered)メモリ」と「アンバッファード(Unbuffered)メモリ」が存在しています。

レジスタードメモリは、システム側のメモリコントローラとメモリチップの間にレジスタ(記憶装置)を設けたメモリモジュールです。

若干の速度低下と引き換えにメモリコントローラ側の負担を軽減し、搭載できるメモリモジュールやメモリチップの数を増やして大容量を実現できます。

アンバッファードメモリ

アンバッファードメモリは、バッファレジスタを搭載しないメモリモジュールです。

PC向けのメモリと言えばこのUnbufferedメモリであり、自作PC向けのメモリのほとんどはUDIMMです。

レジスタードメモリに対応するのはサーバーやワークステーション用のシステムに限られており、一般的なPCでアンバッファードメモリ以外を使う機会はあまりありません。

ただし、レジスタードメモリ(RDIMM)とアンバッファードメモリ(UDIMM)には互換性がないため、システムがサポートするメモリがどちらなのかは確認しておく必要があります。

ECC

ECCとは「Error-Correcting Code(誤り訂正符号)」の略称で、この機能を備えたメモリモジュールは、メモリ上で発生したエラーの検出と訂正を行う機能を備えています。

ECC機能を備えたメモリは「ECCメモリ」と呼ばれ、対してECC非対応のメモリはnon-ECCメモリと呼ばれます。

ECCメモリは主に連続稼働が求められるサーバーやワークステーションなどで利用されることが多く、その利用にはCPUやマザーボードなどのシステム側がECCメモリに対応していることが必須となります。

なお、ECCメモリとnon-ECCメモリの両方に対応するシステムも存在しますが、これらを混載して同時に使用することはできません。

両対応のシステムであっても、搭載メモリはECCメモリかnon-ECCメモリのどちらかで統一する必要があります。

メーカー

信頼性の高いメーカーは3社です。

CenturyMicroセンチュリーマイクロ:日本のメモリメーカーです。企画・設計から製造までを国内で一元化した生産体制を持ちます。

SanMaxサンマックス:日本のメモリメーカーです。出荷時に高温負荷検査を行うなど高品質の維持を徹底しています。

Crucialクルーシャル:米国のメモリメーカーです。速度と耐久性を誇るMicron製チップを搭載して高い品質、手に入れやすい価格を実現しています。