今時の4K液晶テレビの選択方法


13年間使用してきたプラズマテレビの画面に黄色い縦の帯が出たので、裏蓋外してホコリ掃除をして一旦は帯も消えてしばらく良かったのですが、2日前から今度はピンク色の縦の帯が発生したため、買い替えも検討しようかと考え始めました。

最近のテレビでは、有機ELテレビが評判ですが、価格が高いのと、観る時間が長くなっているので電気消費量の少ない4K液晶テレビはどうかと思い調べてみました。


4Kテレビ

4Kは、従来のフルHDに比べて約4倍の解像度を誇ります。フルHDの解像度が1920×1080画素なのに対して、4Kは3840×2160画素あり、細かい部分まで繊細に表現できるのが特徴です。

大画面でも画質が粗くなりにくく、高精細な映像を視聴できます。


パネルタイプ

エッジ型液晶パネルは、ディスプレイの外側からバックライトで照らすことで映像を映し出しています。

小型で安価なテレビで多く採用されています。

正面から見た映像はとてもきれいですが、斜めから見た時に色や映像の乱れが生じます。

動きが激しい映像の時は、ブレが生じてぼやけてしまうことがあります

「直下型液晶パネル」は、光源としてのライトが、ディスプレイの後ろの前面に配置されています。

コントラストがきれいに映し出されます。

エッジ型と比べると驚くほど画質の良さを感じることができます。

しかし光源が多い分、本体が熱くなり消費電力が増えてしまう欠点があります。


IPS液晶

IPS方式を採用している液晶パネルの特徴は、広範囲で視角差の少ない映像が楽しめることです。

その一方で、コントラスト比の質は少し劣ってしまいます。

特に黒の表現にこだわりのある方は物足りなく感じるかもしれません。


VAパネル

VAパネルは画面が明るくコントラスト比に優れていて、色鮮やかな映像を映し出せるのが特徴です。

さらに、省エネでIPSパネルと比べて価格が安いというメリットもあります。

主に、ソニー・ハイセンス・パナソニックのテレビに使われていることが多いです。

しかし、IPSパネルと比べて視野角が狭く、斜めからテレビを見ると画面が暗く見にくいため、VAパネルはじっくりと正面から視聴することが多い方におすすめです。


HDR機能

HDRとはhigh dynamic rangeの頭文字をとったもので、明暗表現の幅が広いという特徴があります。

HDRを搭載していない機種だと、明暗の極端な映像の細かな暗い部分がうまく表現できなかったり、明るい部分が白飛びしてしまったりすることがあります。

HDRに対応していると自然の映像に近くなるので、暗い部分や明るい部分での表現の幅が広がります。


倍速機能

倍速機能は、映像のコマ数を増やす機能で、動きの早いシーンでも残像感の無いなめらかな表示が可能です。


音質

テレビのスピーカー出力の大きさを表すW数は、最低でも20W以上を選ぶと迫力ある音響を楽しめます。

映画の音響を360度立体的に再現できる次世代の音響技術が「Dolby Atmos」です。

映画ソフトがこの機能に対応していれば、映画館さながらの迫力あるサウンドを自宅で楽しむことができます。


4Kアップコンバート機能

4Kアップコンバート機能とは、4Kの解像度ではない映像をまるで4Kの映像のように変化させる機能のことを指します。

主に過去に録画した番組を見るときや、昔の作品を見るときに重要な機能です。


画面サイズ

現在の4Kテレビは、10年前のモデルと比べて、枠が小さくなって、本体の画面占有率が大きくなっています。

2011年ごろの42インチのテレビと2021年の49インチのテレビは、全体の大きさはほとんど同じです。

テレビの視聴には、映像を正しく楽しむための適切な距離があります。

2Kテレビでは画面の高さ×3、4Kテレビでは画面の高さ×1.5の距離離れて視聴するのが理想です。


メーカー

高画質、高音質で定評のあるのは、ソニーとパナソニックです。

ソニーは、どの角度から見ても色ムラがない映像を楽しめる液晶「X-wideAngle」により、有機ELに迫る視野角を実現しました。

さらに画面から直接音が出る音響技術により映像&音の一体感もたっぷり。画質と音響に優れたメーカーです。

パナソニックは、どの角度からも見やすい「4K高輝度IPSパネル」により、明るい部屋でも快適に視聴できるのが特徴です。

臨場感たっぷりのサウンドを体感できる「イネーブルドスピーカー」を備えたダイナミックサウンド・システム搭載モデルが人気です。

東芝、シャープ、三菱は機能性に優れています。


パナソニック(Panasonic) VIERA TH-49JX850



明暗部の階調を忠実に再現できる独自の「ヘキサクロマドライブ」を搭載した49インチの液晶テレビです。

「AI HDRリマスター」により、暗い部分も明るく高コントラストに表現できるのが特徴です。

倍速機能も搭載しているので、スポーツやアクション映画などもなめらかに映し出せます。

最大出力30Wのダイナミックサウンドシステムを備えているのも魅力のひとつです。

さらに、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応することで、まるで音に包まれるかのような視聴体験を実現します。

BS 4K・110度CS 4Kのチューナーをそれぞれ2基備えているのもポイントです。

4Kの裏番組録画が可能なため、リアルタイムで観れなかった番組も高画質で視聴できます。


ソニー「BRAVIA」KJ-
KJ-49X9500H(液晶/49V型)


Android TV機能を搭載し、ネット動画や音楽、ゲーム、知育など好きなアプリを自由に追加して楽しめる液晶テレビです。

倍速駆動パネルに加え、新技術の「X-Motion Clarity」を搭載し、早い映像も滑らかに楽しむことができます。

また「トリルミナスディスプレイ」を採用することで、色の再現領域を拡大し、これまで表現できなかったニュアンスも描き出せるようになっています。