白髪を改善する生活習慣


歳をとれば、だれでも白髪になるものと諦めていますが、なんとなく元気が失われてしまうのがとても残念です。

染髪するのが面倒になってくるというのもありますが、生活習慣で少しでも改善できればよいと思います。


原因

毛根の根元の膨らんだ部分を毛球といいますが、毛球部先端にある毛乳頭が、毛細血管から栄養を受け取り、毛母細胞へ指令を出して分裂させ、毛母細胞が髪の毛となります。

髪にはもともと色がついておらず、メラノサイトという細胞から作り出されるメラニン色素によって黒く色づけされることで黒髪として生えてきます。

そしてこのメラニン色素が減少したり、メラノサイトがきちんと働かなくなることで髪が黒くならないまま成長し、白髪になります。

バルジ領域は毛根と毛穴の中間ぐらいに位置する領域です。

バルジ領域には毛包幹細胞と色素幹細胞という2つの幹細胞があり、いずれも髪の毛の生成に関わる重要な細胞です。

色素幹細胞はメラノサイト(色素細胞)の元になる細胞です。

色素幹細胞が損傷するとメラノサイトが作られず髪が白くなってしまいます。

白髪が生える原因には、加齢や遺伝、ストレス、生活習慣の乱れ、栄養の偏りなどさまざまな要因が考えられます。


加齢

年齢を重ねるごとに、体の成長を促すホルモンの分泌が減っていきます。

成長ホルモンはメラニン色素を作るように働きかけを行なうので、分泌が減ることでメラニン色素が作られにくくなります。

メラニン色素が減ると髪の色づけが十分に行われず、白髪が生える原因になります。

食生活

健康的な髪を育てるためには、バランスの良い食事で栄養を摂取することが大切です。

栄養が偏った食事を続けていると、丈夫な髪が生えず、細毛やくせ毛、白髪などといった髪が生えてくる原因になります。

また、髪や頭皮に栄養を届けるための血液がしっかりと作られるためにも、多くの栄養を摂取する必要があります。

食事はビタミンやミネラル、亜鉛などを多く含んだ食事を取るようにしてます。


昔から「海藻は髪に良い」と言われていますが、もちろん白髪にも効果的な食材といえます。

海藻の中にはビタミンやミネラルが多く含まれています。

メラノサイトを活性化させるものとして、ヨードという栄養素が有効です。

ヨードには細胞の成長や代謝を促進する作用があるため、髪を健康な状態に保ち、メラノサイトの働きを活発にしてくれます。

ヨードを多く含む食品の代表として、わかめや昆布、ひじきなどがあります。

また、貝類などには多くの亜鉛が含まれているので、魚介類以外の海産物は髪に良いとされています。

海藻類:わかめ、のり、昆布、もずくなど

魚介類:いわし、さば、かつお、ぶりなど


チロシンは肌や髪のメラニン色素の原料になります。

これが不足するとメラニン色素を作ることができなくなるため、白髪につながってしまいます。

チロシンを含む食品として、以下のようなものがあります。

乳製品:脱脂粉乳、ナチュラルチーズ、プロセスチーズなどのチーズ類

大豆・ナッツ類:アーモンド、大豆、落花生、豆腐、納豆など

魚介類:かつお、まぐろ、たらこ、ちりめんじゃこ、ひらめ、うるめいわしなど

果物:バナナ、アボカド、リンゴなど


メラニン色素を作るためには、チロシナーゼという酵素が必須になります。

そのチロシナーゼの原料になるのが”銅”です。

それを多く含む食品は以下になります。

大豆・ナッツ類:大豆、カシューナッツ、黒ゴマなど

穀類、イモ類:玄米、さつまいもなど

魚介類:うなぎ、いか、桜エビなど

肉類:レバーなど

野菜、果実:ごぼう、にんにく、プルーンなど

海藻、キノコ類:ひじき、海苔、しいたけなど

髪の材料はタンパク質です。

体内に取り入れられたタンパク質は、分解されてアミノ酸になります。

そして各種アミノ酸から再合成され作られた、ケラチンというタンパク質が髪の主成分となります。

これ以外にも、新陳代謝を促すビタミンEなども白髪対策として有効な栄養素です。

しかし、食べ過ぎも胃腸に負担をかけ、白髪の原因となってしまうので、食べる量にも気をつけ、白髪対策に有効な食品をバランス良く摂取するようにします


睡眠・運動

就寝時間が遅い、睡眠時間が短い、運動不足など、生活習慣が乱れることも白髪が生える原因になります。

就寝時間が遅く、睡眠時間が短いと眠っている間に最も分泌される成長ホルモンが十分に分泌されません。

成長ホルモンの分泌が減るとメラニン色素が作られず、白髪が生えやすくなります。

また、運動不足で体の筋肉を動かさないと血行が悪くなり、髪や頭皮に栄養が届きにくくなるため白髪の原因になります。

激しい運動は体内の活性酸素を増やす原因になるので避け、ウォーキングや軽いランニング、室内では血行を良くするストレッチやヨガなど、適度な運動が良いです。

睡眠は、成長ホルモンが多く分泌される午後10時から午前2時の間は睡眠を取るようにして、できる限り、いつも決まった時間に寝ることが大切です。

十分な睡眠をとっていないと、髪の成長に悪影響を与え、白髪だけでなく、抜け毛や薄毛にもつながるといわれています。

休日だからといって、いつまでも寝ていると生活リズムを乱す元となってしまいますので、休日でもいつも起きている時間から1~2時間ぐらい経ったら起きるようにします。


紫外線

紫外線を浴びると活性酸素が発生し、色素幹細胞のDNAに悪影響を与えると言われています。

特に頭頂部の頭皮は紫外線にさらされやすく、頭皮の皮膚は日焼けや乾燥などダメージを受けやすい部分でもあります。

肌の老化の約8割は紫外線が原因だと言われていますが、肌だけではなく、頭皮も紫外線が原因で毛母細胞の働きが鈍くなり、白髪の原因になる場合があります。

帽子をかぶったりして、頭皮も紫外線対策を行います。


ストレス

ストレスを感じると血管が収縮して血行が悪くなり、栄養が髪や頭皮に届きにくくなります。髪や頭皮に栄養が届かないと白髪が生えやすくなります。

また、悩みすぎて白髪になってしまったという話がよくありますが、実際に過度なストレスによって、一時的に色素細胞の働きが弱くなったり停止してしまうことがあります。

そうするとメラニン色素が作られず、白髪のまま生えてきてしまうのです。

趣味を持ったり、毎日ゆっくりリラックスできる時間を作ったりとストレス軽減にできるだけ意識を向けて毎日を過ごしてみることが必要です。


頭皮

髪の毛は毛細血管から直接栄養をもらっているので、せっかく頭皮に良いものを食べても血流が悪いと栄養を受け取ることができません。

また頭には筋肉が無く、自分では動かせないので、マッサージで血行を促進します。

毎日の洗髪で頭皮を清潔に保つことはもちろんですが、シャンプー時に指のはらで頭皮のマッサージを行えば、血行を促進し新陳代謝を高めるので、毛髪への栄養やミネラルの供給量が高まります。

白髪予防になるだけでなく、太く健康な髪の成長にもつながります。

1)前頭部(生え際)を両手の親指以外の4本で頭頂部へと引き上げます。

2)側頭部(もみあげからこめかみ)も同様に頭頂部へと引き上げます。

3)側頭筋(耳上あたり)を手のひらで圧迫するように押し、頭頂部へと引き上げます。これを3~4回行います。

4)頭皮全体をつまんで、はじくようにほぐします。

5)後頭部の耳後ろで指をくるくるさせながら押し、ツボをほぐします。

頭皮マッサージは必ず指の腹を使って行います。

指で頭皮を押すときに、自分が心地良いと思う程度の力で行います。

強すぎる力は逆効果になってしまいます。

実施時間は5~10分程度が目安です。

長時間のマッサージは頭皮へも負担になりますし、行っている指や腕も疲れます。