突然車のキーを回してもウンともスンとも動かなくなってしまった場合に考えられること
バッテリー上がり
完全にバッテリーが上がると、ウンともスンとも言わなくなります。
これが突然死と呼ばれる現象です。
バッテリーが空になると「キーレス」「室内灯」「ナビ」「メーター」など、電気を使用する部品が全く動かなくなります。具体的には、キー/スタートスイッチを回す・押しても、クルマは何の反応もしません。
暗電流とは電化製品で言う待機電力の事です。
セルモーターも消耗品で、10年・10万キロといった交換の目安があります。
オルタネーター(ダイナモ)故障
エンジンが掛からない直接の原因がバッテリーの電力不足だとしても、根本的な原因が、車の発電機であるオルタネーター(ダイナモ)の故障である場合があります。
車には多数の電装品(カーナビ、ドラレコ含む)が装備されています。
キースイッチの故障
キーをACC位置でしばらくCD等を聞いて、その後エンジンを掛けようとキーをスタート位置まで回しても無反応であることがあります。
燃料が入っていなければエンジンは掛かりません。
バッテリーが少しでも残っていれば、グルンとか、キュルキュルと、音がしてスターターが回ろうとして、やがてカチリと音がして動かなくなります。
エンジンを掛ける際には、バッテリーの電力をたくさん消費します。
反対にナビやメーターはそれほど電力を使用しません。
その為、エンジンは掛からなくてもナビやメーターがつくということが起こります。
その際に聞こえてくる音が『カチカチ』という音です。
エンジンを掛けようとキーを回した時に『カチカチ音』がすると、それはバッテリーの電力が少なくなっているサインです。
車を使用していないときにも、電力は消費していきます。
例えば、時計は常にバッテリーの電気を消耗していますし、ドライブレコーダーを装備している車では、駐車監視機能がonの場合、エンジンがかかっていない状態で電気を消費しています。
クルマはエンジンが掛かっている=動いていると、発電機であるオルタネーターにより充電されますが、エンジンが止まっている時にはバッテリーの電気を使用だけとなる為、暗電流(待機電力)が大きいとバッテリーの電気を早く消費してしまい、エンジンが掛からなくなります。
一度バッテリー上がりを起こした車は、その後もバッテリー上がりを起こしやすくなります。
セルモーター故障
もしも、エンジンをかけようとした時にキュルキュルと音が聞こえなければ、セルモーターの故障です。
セルモーター(スターター)が壊れると以下のような症状が現れます。
ちなみに、セルモーターの正式名称は「セルフスターターモーター」と言います。
キーを回してもウンともスンとも言わない
カチカチ音はするがセルが回らない(「キュルキュル」いわない)
カチカチ音がするのは、電気が通電している証拠です。
つまり、バッテリーには電気があると言えます。
スターターモーターは、その名の通り、モーターなので、電気で回転する仕組みになっています。
「カチカチ」音がする(通電している)のに「キュルキュル」言わない(モーターが回らない)のは、スターターが故障している為です。
セルモーターが原因でエンジンがかからない場合の応急の対処法は以下の通りです。
手で叩いても効果は少ないので、ハンマーや工具を使用して壊れない程度に叩きます。
ボンネットを開けて、セルモーターが叩ける位置にあるかチェックする。
棒などで直接叩きながら、キーを回す。(二人で共同作業)
セルモーター(スターター)の内部でゴミやカスが溜まるとうまく電気が流れなくなります。
そこで、叩いてやることによって、ゴミが落ちて、一時的にですがセルモーター(スターター)が動くことがあります。
この対処法で、結構な確率でエンジンが掛かることがあります。
応急処置なので、しばらくすると、またゴミやカスが固着して回らなくなるので、セルモーター(スターター)の交換は必要です。
逆に、叩いてエンジンが掛かるようになったということは、故障の原因がセルモーター(スターター)にあるということが分かります。
走行中、バッテリー単体では充電されない為、エンジンの動力を利用してオルタネーターで発電し、バッテリーが充電される仕組みになっています。
従って、オルタネーターが故障している場合、エンジンは動いていても発電されませんので、バッテリーが充電されず、電気を消費するだけとなり、バッテリーが空になってしまうことになります。
オルタネーターは消耗品で、「10年」「10万キロ」といった交換の目安があります。
オルタネーターの消耗による故障は、長く使用されている車に多く見られます。
バッテリーを新品に交換したにも関わらず、直ぐにバッテリー上がりを起こす場合、このオルタネーターに原因があることが殆どです。
メインヒューズが断線
必要以上の電流が流れた場合に、ヒューズは飛ぶようになっています。(ヒューズが切れるとも表現します。)
ヒューズが飛んだら当然、エンジンがかかりません。
ヒューズが飛ぶ原因としては、後付けで電装品をつけすぎたことで許容範囲を超えたことが挙げられます。
後付けの電源の取り方・配線が雑だったり、経年劣化等により、漏電や過電流を起こすことがあります。
「過電流が流れた時に、遮断して通電を阻止し、電装品の発火や溶解を防ぐから保護する役割」を「ヒューズ」が果たしています。
このヒューズが切れると、電気で始動する仕組みのエンジンは、かからなくなります。
ヒューズが切れている(飛んでいるとも言います)かをどうかは、ヒューズボックスを開いてみれば分かります。
車種によって場所が異なるのですが、多くの場合、助手席・運転席の前横にヒューズボックスが設置されています。
ヒューズボックスさえ見つければ、新しいヒューズに交換することで解決しますが、ヒューズが飛んだ根本的な原因は、そもそも配線のショート・漏電・過電流が原因としてあります。
従って、それらの配線等を直さない限り、ヒューズはまた切れます。
ブレーキペダルを踏んでいない、PレンジまたはNレンジ以外になっている(AT車の場合)、クラッチペダルを踏んでいない(MT車の場合)、といった基本的な操作手順をうっかり忘れているケースも考えられます。
燃料ポンプ故障
症状としては「ガス欠」と同じ症状が発生します。
ATならシフトのポジションセンサーの不具合で、PやNの信号拾っていない場合に動かなくなります。
AT車には安全のためシフトレバーをPかNにしないとエンジンがかからないようにインヒビタスイッチというものがついていますが、ここが接触不良を起こす場合があります。
基本的な操作手順
また、車種によっては、ドアを開いた状態だと、やはりセルが回らない設定になっているものもあります。
接続不良
バッテリーターミナル(端子)の接触不良でウンともスンともいわず動かなくなることがあります。
一度外して、バッテリーの端子とコード側のターミナルの接触部を綺麗に磨いて(軽くサンドペーパーをかけて)新たな金属面を出してから接続してみると治ることもあります。
バッテリーから出ているマイナス側のコードがスターターモーター付近で接続されていますが、そこの接触不良があると同じ症状になることがあります。
燃料ポンプの故障もよくあるトラブルの1つです。燃料ポンプとは、その名の通り、燃料を送るポンプの事です。
燃料ポンプは、燃料タンクの中にあるガソリンやディーゼルをエンジンまで送る役割をしています。
従って、壊れるとエンジンに燃料が送れず、エンジンが掛からなくなってしまいます。
キーを回すと「キュンキュン」とエンジンは「回ります」が「掛からない」という症状です。
セルは回りますが、エンジンは掛かりません。
キーをイグニッションオンにした時に、ポンプ作動音がしません。
ポンプの作動音は、とても小さい音なので「音がしている/していない」の判断は、よほど聞きなれているプロの整備士でないと難しいです。
燃料ポンプが動かなくなる原因は、ポンプ本体の故障の他に、ポンプを作動させるための電気系統の不具合が原因の場合があります。
スパークプラグ・イグニッションコイル故障
エンジンが掛からない原因としてスパークプラグ・イグニッションコイルのトラブルも良く発生します。
スパークプラグ系統の故障の症状としてはガス欠のような症状になります。
「セルは回るがエンジンが掛からない」という症状です。
しかし、1つのスパークプラグに不具合があってもエンジンが掛かることが多く、スパークプラグが原因でエンジンが掛からないということは少ないかと思います。
スパークプラグに火花を出すためには高電圧が必要となります。
その高電圧を作り出す部品「イグニッションコイル」が壊れている可能性もあります。
この「イグニッションコイル」に関するトラブルはよくあるエンジントラブルの1つです。
スパークプラグは使用していると先端が摩耗していきます。
そうなると、うまく火花が飛ばなくなり、エンジンが掛からなくなります。
また、イグニッションコイルが壊れてしまうと、スパークプラグに電気が行かなくなるため、スパークプラグに火花が飛ばなくなります。
イグニッション系統のヒューズが焼けている
また、イグニッション系統のヒューズが焼けていると、キーをスタート位置まで回してもセルがウンともスンとも言いません。
「カチッ」と言う音すらしません。
フューズに通電してセルに電流が流れていれば、バッテリー上がりの時の様に、キーをひねれば「カチッ」音か、電圧下がり時の「カッツン!」という、ソレノイドスイッチの音はするはずです。
フューズが焼けていると、冷え込みの厳しい朝晩は全く無反応の時もあります。
暫くおいてひねると、突然何事もなかった様に掛かったりします。
一度かかればその日は比較的問題なくかかったりしますが、数日乗らないとまた同じ症状が出たりします。
シフトのポジションセンサーの不具合
本来なら交換か調整するのですが工賃もかかるので対策としては、エンジンがかからない時はキ―をONの位置にしてブレーキを踏みシフトレバーをNにしてからエンジンをかけてみます。
もしくは何度かシフトレバーをガチャガチャうごかしてからかけてみます。
1度キーをオフ迄戻してから再度右に回すと何事も無かったようにエンジンが掛かる事があります。
キーの接点不良もあり得ますが、キー接点でソレノイドのコイルに電流を流しソレノイドスイッチをオンにします。
ソレノイドスイッチの接点接触不良
セルは瞬間的に100A近くの大電流が流れるため接点が点接触では無く面接触(実際はスリガラス状の多数の点接触)のスイッチをセル近くに置いています。
使用の度に火花で接点が荒れます、そのため時として多数の点接触が1個又は数個の点接触になり、又は微少な異物咬み込みで十分な電流が流れないためキーを回しても無反応な症状が起こります。
何回がキーをひねればその度火花が飛んで解消されることがあります。
運が良ければ、何回か(5~6回)繰り返す内にほぼ正常に戻る事もあります。
状況によってはソレノイドスイッチの交換が必要になります。
キーレスエントリーの車ですと、リモコンキーの電池残量が少なくなってきた場合、無反応が考えられます。
キーレスエントリーの電池残量が少ない
もしくは携帯電話と、リモコンキーを至近距離に置いた状態でエンジンを掛けようとすると電波干渉でリモコンキーが車と通信できずにエンジンかからない時があります。
現在の車は、すべてではありませんが、リモコンキー内蔵のIDチップと通信して不正開錠したときにエンジンがかからないようになってる車が多いようです。
燃料不足(ガス欠)
現在の車は、すべてではありませんが、リモコンキー内蔵のIDチップと通信して不正開錠したときにエンジンがかからないようになってる車が多いようです。
しかし、JAFの統計でも7位にはいるほどガス欠は多いトラブルとなっています。
ガソリンが入っていない場合、セルは回りますが、エンジンは掛からなくなります。
また、バッテリーに問題がなければ、ナビやメーター類の電気は点きます。
ガス欠の原因はもちろんガソリンを入れていないのが原因ですが「燃料メーター」が壊れているケースもあります。
メーターではガソリンが満タンになっているのに、実は燃料が入っていない、という場合もあります。
「メーターが壊れている」場合もあれば「燃料タンク内の燃料センサーが壊れる」場合もあります。