車の暗電流の測り方
暗電流とは、イグニッションスイッチがOFFの状態でも、時計やカーナビ、ECUの学習メモリーの保持のために常時流れている待機電流のことです。
最近の車はスマートキーやセキュリティー、ドライブレコーダーなどの電装品により、暗電流が高くなる傾向にあります。
暗電流はバッテリーから常時消費されていますので、あまり乗らない車や、電装品の不具合で多量に流れてしまっている場合、バッテリー上がりの原因となります。
例えば暗電流が50mA(0.05A)だとすると、40B-19L(28AH)のバッテリーは、およそ23日の放置で上がる計算になります。
28AH÷0.05A÷24H=23.3日
28AH÷0.05A÷24H=23.3日

時計やカーナビの設定が消えるだけではなく、アイドリングが不安定になったり、燃費の悪化、パワーウインドウやアイドリングストップ機能などに不具合が発生することがあります。
単純にアース線を外してテスターを直列につなげれば測定はできますが、アース線の端子を外した瞬間に車両メモリーは消えてしまいます。
エンジンを停止して、ルームランプやヘッドライトなどの電装品がOFFになっていることを確認します。
測定手順
エンジン停止直後は電流が多めに流れているため、15~20分程度放置します。
サーキットテスターのスイッチを「A」に合わせて、黒のテストプラグを「COM」へ、赤のテストプラグを「10A」へ差し込みます。
※万が一大きい暗電流が流れていた場合、「mA」レンジではテスターのヒューズが切れてしまう恐れがあるため、まずは大きいレンジ(Aレンジ)で測定します。
※万が一大きい暗電流が流れていた場合、「mA」レンジではテスターのヒューズが切れてしまう恐れがあるため、まずは大きいレンジ(Aレンジ)で測定します。
バッテリーのマイナスターミナルのナットをゆるめて2~3mm引き上げます。
赤のテストリードをアース線の端子に、黒のテストリードをバッテリーの端子にしっかりと当てます。
端子にテストリードを接触させた状態を保持してマイナスターミナルを引き上げます。
接触が一瞬でも外れてしまうと、車両メモリーが消えてしまいますのでご注意します。
サーキットテスターに暗電流の測定値が表示されます。
※mAレンジの回路は0.5A/250Vのヒューズで保護さています。
Aレンジの測定値が0.5Aを超える場合は、mAレンジで測定するとテスターのヒューズが切れる恐れがあります。
一旦マイナスターミナルをバッテリー端子に戻してから、サーキットテスターのスイッチを「mA」に合わせて、赤テストプラグを「mA」へ差し替えます。
再度マイナスターミナルを引き上げて測定値を確認します。
測定値を確認後、マイナスターミナルをバッテリー端子に挿入した後、テストリードの接触を外します。
マイナスターミナルのナットをしっかりと締めます。
測定結果
1)30mA未満:正常値です
2)30mA以上:高めの値です
※電装品の多い車でなければ、何か原因があるかもしれません。
※電装品の多い車でなければ、何か原因があるかもしれません。
3)100mA以上:異常の可能性あり
※バッテリーが上がりやすい状態ですので、原因を探る必要があります。

※バッテリーが上がりやすい状態ですので、原因を探る必要があります。
暗電流は「mA」単位になりますので、正確に計測する場合にはこの単位の電流を測定出来る電流計を用意します。
近年の車は、キーを抜いてもしばらくの間は電気を消費してる車種が多いので、何十分か放置してから測定します。
最初の計測は、念のために電流計の測定レンジは「A」の単位で計ります。(オーバーロードで電流計のヒューズがとんでしまうのを防止するためです)
ターミナルを緩め、ターミナル(車側)とバッテリーポール(バッテリー側)にテスターのリードを当ててから、これらが外れないようにそっとバッテリーポールからターミナルを抜いてやるようにします(突入電流防止のため)また、こうすれば車側の時計等がリセットされてしまうこともありません。
ターミナルとバッテリーポールを外してからリードを当ててしまいますと、突入電流を拾ってしまいますので測定値も大きな数値になってしまいます。
一般的な乗用車でしたら、0.02A~0.05A前後の値になると思いますので、正確な値を計測するため、電流計の測定レンジを「mA」にして再度測定します。
一般的には、10mA~50mA程度でしたら正常の範囲内と言えます。
セキュリティーが装備されてる車種ですともう少し大きな数値になるかもしれません。
