メルカリ出品者のトラブル対策


メルカリへ出品して販売していると、色々とトラブルがあるようです。

備えあれば患いなしですが、予めどのようなトラブルが多いのか知っていれば、いざというときに慌てなくても済みます。

購入されたのに商品代金が支払われない

出品者として起こりえるのが、購入されたけれどお金が支払われないというトラブルです。

購入者が、支払いを後払いにできるコンビニ決済を選択して、入金期日までに振り込まずに自動キャンセルをする迷惑な冷やかし購入行為もあります。

支払い期限は購入手続きから3日(購入日を含む3日目の23:59:59)です。

支払いがされない理由としては、他に安い価格で出品されている商品を見つけた、やっぱり必要なくなったなどが挙げられます。

でも、万が一支払いがなくても出品者に大きな痛手はありません。

発送は支払いが終わってからなので、商品は手元にあるからです。

販売手数料の10%も、取引が完了しなければ支払うことはありません。

出品者から取引をキャンセルするときには、画面の下にあるキャンセル申請を使います。

取引が始まった時点ですでに表示されているので、いつでもキャンセル申請することができます。

出品者としては、せっかく購入してくれたから……と考えてしまいがちですが、支払いがあまりにも遅い場合、その後も支払いが行われない可能性が高いです。

取引がルーズというか、お金のやり取りをすることへの責任感が薄いのかもしれません。

そのため、早めにキャンセルをして他の購入者を待った方が結果的にスムーズだし、気持ちいい取引ができます。

それと自己都合でキャンセルをした場合には、メルカリから警告や利用制限が行われることもあります。

受取評価をしてもらえないので取引が完了しない

メルカリのシステムでは、購入者が支払いをしてもすぐに出品者にお金が支払われるわけではありません。

取引が無事に完了した後に、売上金として反映されます。

取引を完了させるには、商品を発送→購入者が商品を確認して受取評価→出品者も購入者を評価という流れが必要です。

「受取評価」とは、メルカリの取引を完了させる購入者側の最後の手続きです。

購入者は手元に商品が届いて中身を確認したら、画面上で受取評価をする必要があります。

メルカリでは受取評価され、取引完了となって初めて、出品者にその売上金が支払われます。

受取評価がされなければ、売上金が手に入りません。

でも、中には商品が届いているにも関わらず、なかなか受取評価をしてくれない購入者もいます。

出品者としては、受取評価がないと売上金が入らないのでヤキモキしてしまい、これがトラブルの元になる可能性も否定できません。

購入者からの受取評価が遅い場合は、まず相手にメッセージで評価をお願いします。

「商品は届いていると思いますので、受取評価をお願いします」という内容です。

評価を忘れていたり、商品を受け取ったことで取引は完了したと勘違いしているケースも多く、ほとんどの場合はすぐ対応してもらえるはずです。

一方、いくらメッセージを送っても反応がない場合には、メルカリ事務局に依頼することができます。

問い合わせの画面が表示されるので、ここから事務局に連絡をします。

取引画面に専用フォームが表示されるので、それを使います。

ただし専用フォームは以下の条件を満たした時に表示されます。

・発送通知をした8日後13時以降

・購入者の最後の取引メッセージから3日後の13時以降

ただし、話し合いが継続している場合や、商品に問題がある場合には、事務局でも評価ができません。

また、購入者から何も連絡がない場合、発送通知をした9日後の13時を過ぎると、自動的に取引が完了します。

相手から連絡がなくても、待っていれば売り上げを受け取ることができます。

事務局で取引完了した場合、双方の評価および評価コメントはできない仕組みです。

受取評価をしなかった場合のペナルティは特にありませんが、何度も同じようなことが起きるとメルカリ事務局が利用制限などの処置を行う可能性もあります。

購入希望者専用にした商品を別の人が横取り購入

メルカリには「専用出品」という独自の文化があります。

これは値段の交渉中や取り置きをしている時などに、他のユーザーが購入しないようにする方法です。

メルカリのオフィシャルなルールではないのですが、ユーザーの間では専用出品の商品は購入しないという暗黙の了解があります。

しかし、専用出品になっていても購入してしまうユーザーがいるのは事実です。

これは、メルカリのオフィシャルルールではないので、決して規約違反ではありません。

専用にしてもらった購入希望者からすれば、「どうして?」と思うのは当然です。

出品者としても、専用にしたユーザーに購入してもらいたい気持ちもあり、取引をキャンセルするなどトラブルを引き起こすこともあります。

しかし、メルカリの仕組みを考えれば、先に購入手続をした人に購入の権利があります。

これがフリマのルールである以上、取引は進めるべきです。

横取りについては、あくまで当人同士のやり取りであって、しかも規約違反などではないことを踏まえると、メルカリ事務局に問い合わせをしても対処してもらえる可能性は低いです。

購入希望者専用出品に変えたのに購入されない

値下げ交渉や取り置きの依頼がきて出品者が専用にしても、購入しないままでいるユーザーがいます。

気が変わったのか、他に安い商品が見つかったのか理由は様々だと思いますが、専用を無視するのはマナー違反です。

出品者の立場での対処法としては、期限を決めて専用を解除することです。

ずっと専用にしておくと、他のユーザーが購入できずに売る機会を逃すことになります。

できれば、専用にする際に「○日までに購入がない場合は専用を解除します」と伝えておくのがベストです。

また、専用を解除した後はユーザーをブロックするのもいいでしょう。

そうすれば、今後関わりを持つことはありません。

過度な値下げ交渉をされる

メルカリではよく値下げ交渉が行われるのですが、中には数千円など驚くような値下げを要求してくるケースもあります。

または、一度に要求する値下げ額はほどほどであるものの、複数回にわたり要求し、挙句に購入しないこともあります。

適度な値下げなら対応可能ですし、まだ買ってくれれば良いのですが、このように非常識な申し出があると嫌な気分になります。

値下げに関する問い合わせを避けたいのであれば、商品説明に値下げには対応しない旨を明記しておくことをおすすめします。

発送したのに「商品が届いていない」と嘘

到着しているはずの商品について「届いていない」と嘘をつかれるトラブル事例があります。

一方で本当に届いていないこともあります。

もしも嘘なら無償で商品を渡すことになります。

これを回避する対策としては、追跡機能のある配送サービスで発送することです。

料金はいくらか余計にかかりますが、リスクを確実に減らせます。

らくらくメルカリ便や、ゆうゆうメルカリ便などが安くて便利で安心です。

不当な返品対応を要求してくる

気づかずに不良品を送ってしまった場合など、相手から正当な理由で返品を要求をされた場合は、出品者側も真摯に対応すべきです。

しかし、言いがかりのような形で不当に返品を迫られる場合もあります。

例えば、発送した商品と手持ちの商品とを入れ替えて、「傷がある」と言ってくるような悪質なケースです。

このようなケースは、特に家電製品が狙われやすいと言われています。

配送前に商品の製造番号・シリアル番号など個別のものを控えておくなど、万が一に備えていれば安心です。

受け取りを拒否されて返品される

メルカリで商品が購入されて、入金が完了して商品を配送後、らくらくメルカリ便での配送が、商品の追跡をすると再配達が何度もされていて、受け取りを拒否されている場合です。

ヤマト運輸の荷物保管期限は、配送から1週間以内と決まっており、期日までに相手が受け取らなかった場合は、返送されてきます。

結局、相手からは一度も連絡もなく、せっかく送った商品が手元に戻ってきます。

メルカリ事務局へ連絡することにより、取引はキャンセルされて、売上金は購入者に返金されますが、購入者のアカウントは削除されることになります。

また、購入者側の不備で商品が届かないことが、稀にあるようです。

原則間違いのない住所を登録していることが前提なので、出品者としては防ぎようがないケースです。

売れた場合には購入者の評価を見て、購入履歴が0や1の場合には「配送先の住所は・・・・・・でお間違いないでしょうか?」と一応聞くと、故意でない場合、ほとんどの場合はここで相手も気付きます。

住所がバレることによるトラブル

メルカリは匿名配送を利用できるのがメリットですが、配送方法によっては取引相手に住所を開示する必要があります。

万が一トラブルに発展した場合など、相手に住所を知られていると怖さもあります。

また、知られた住所を悪用される可能性もゼロではありません。

住所がバレることで考えられるリスクは、①嫌がらせなどで悪用される、②詐欺などで悪用される、等々です。

トラブルを回避するためにも、具体的にメルカリでどの発送を利用すると住所がバレるのか一覧で確認しておきましょう。


メルカリで匿名発送できるのは、らくらくメルカリ便の、ネコポス、宅急便コンパクト、宅急便、ゆうゆうメルカリ便の、ゆうパケット、ゆうパケットポスト、ゆうパケットプラス、ゆうパック、梱包・発送たのメル便、等々です。

2021年12月現在で、最も安いのは楽々メルカリ便のネコポス175円で、次いでゆうパケット200円です。

メルカリの売値が安い品物は、普通郵便(定形郵便・定形外郵便)で送ることが多いと思いますが、匿名配送はできません。

クリックポスト、スマートレター、レターパック、等々も同様に匿名配送はできませんので、出品者が宛先となる住所を記入しなければ商品を送ることができませんから、開示せざるを得ません。

普通郵便は追跡ができないため「届かない」「受け取っていない」「商品が破損した」などのトラブルも多いです。

普通郵便は送料が安くて魅力ですが、それ以上に大きなリスクがあります。

特に万が一に対応できないようなものは、配達経路のわかる発送手段を使うのがお互いにトラブルを生まないベストな選択になるはずです。


コメントでの誹謗中傷

コメント欄での誹謗中傷なら、コメントされた商品ページで「不適切な商品の報告」→「違反の種類:その他」→「お問い合わせ内容に誹謗中傷されたという説明文」→「送信する」の順番でメルカリ事務局へ通報します。

メルカリ事務局が確認し、相応の対応をしてくれます。
コメント欄への荒らし行為がしつこい場合は、ブラックリストに入れることでコメントはこなくなります。