フランスパンの作り方


パンの中で、食パンの次に買うことが多いのはフランスパンです。

名前からしてお洒落な感じがします。

ざっくり切ったフランスパンは、四角四面な角パンよりも食卓に映えます。

初めて食べた時には、外側の硬さに閉口しながら、どうしてこんなものをと思いましたが、外の硬さと中の柔らかさのアンサンブルがいつの間にか、やみつきになってしまいました。

パン作りの王道は、最もシンプルな材料で、最も奥行が深いといわれるフランスパンに尽きるともいわれます。


フランスパン



このレシピは
このレシピは日立製スチーム電子レンジMRO-BX10対応のレシピです。

材料(バタール1本、クーペ2本分)

A
小麦粉(強力粉) 330g
小麦粉(薄力粉) 80g
砂糖 5g
塩 8g

ドライイースト(顆粒状で予備発酵不要の物) 小さじ3強(約8g)


ぬるま湯(約30℃) 220~260mL
レモン汁 小さじ1強(6mL)


作りかた

1.給水タンクに満水ラインまで水を入れてセットします。

2.ボウルにA(小麦粉から塩)とドライイーストをふるい入れ、B(ぬるま湯とレモン汁)を加え、よく混ぜてひとまとめにします。




3.生地がベトつかなくなり、ボウルからくるんと離れるまでよくこねます。

台にたたきつけてのばしたり、半分に折って押したりしながら約15分こね、生地を丸めます。

4.テーブルプレートを取り外し、バター(分量外)を薄く塗ったボウルに3を入れます。


ボールを黒角皿にのせて下段に入れ「オーブン」(4度押し/予熱なし、1段)「スチーム発酵」「40℃」「40〜60分」で1次発酵させます。


5.生地が2倍に発酵していれば十分です。


指に小麦粉(分量外)をつけ、生地 の中央を刺してみて、指の穴がそのまま残る状態であればOKです。

6.打ち粉(強力粉・分量外)をしたのし台に、ボウルをふせて生地を取り出し、手でかるく押して中のガスを抜きます。

7.生地をスケッパー(または包丁)でバタール(1個 約340g)とクーペ2個(1個 約130g)に切り分けます。


手でちぎると生地が傷んでふくらみが悪くなります。

8.生地のひとつひとつを手のひらか、のし台で表面がなめらかになるように丸めます。

ラップか、かたく絞ったぬれぶきんをかけ、生地の温度が下がらないようにして約20分休ませます。(ベンチタイム)

9.バタールの生地は、まずタテに20cmの棒状にのばします。

ベンチタイムのときに下になっていた方を上にして、めん棒で30cmのだ円形にのばします。



10.タテ1/3ずつ内側に折り、それを右手の手のひらで押さえ込むようにタテ2つ折りにして合わせ目をしっかり閉じたら、黒角皿の対角線の長さに細長くのばします。

11.クーペの生地は、15cmの円形にのばします。

生地の向こう側1/3を残して手前から折りたたみます。

残った1/3の生地を上にかぶせるように折りたたみ、合わせ目を閉じます。

12.両端をとがらせるように手のひらで転がして、なまこのような形に整えます。

13.バター(分量外)を薄く塗った黒角皿に、9〜12で成形した生地を閉じ口が下になるようにのせます。

黒角皿を電子レンジの下段に入れ、「オーブン」(4度押し/予熱無し、1段)「スチーム発酵」「40℃」「10〜20分」で2次発酵させます。

終了音が鳴ったら、発酵具合 を確認し、2〜2.5倍になれば、発酵は十分です。

14.2次発酵後、黒角皿を電子レンジの加熱室から取り出し、「スチーム」「19 フランスパン」にして「スタート」ボタンを押し、予熱をします。



15.予熱をしている間、生地にラップか、かたく絞ったぬれぶきんをかけて室温で発酵させます。

約20分予熱終了の直前(約6分前)に、生地にかみそり(または包丁)でクープ(切り目)を入れます。

バタールは3〜4本、クーペは1本入れます。

クープ(切れ目)はかみそり又は包丁の刃を45度に傾けて生地をそぐように入れます。

16.予熱終了音が鳴ったら、やけどに注意して、15を中段に入れて焼きます。(加熱時間の目安約32分)

17.焼き上がったら、室温であら熱が取れるまで放置します。


フランスパンのコツ

こねあげた生地の温度は、25〜27℃が最適です。

夏場のように室温が高いときは、多少低めにします。

発酵温度は、フランスパンは35℃が基本です。

生地の温度、季節、分量などによって温度(30〜45℃(5℃単位))を使い分けます。

発酵の仕上がり具合はイーストの種類や室温、季節によって多少違います。

発酵不足の場合は様子を見ながら時間を追加します。

発酵温度は、3段階に設定できます。(35℃、40℃、45℃)

ベンチタイム中や予熱中に生地が乾燥しないように生地表面が乾燥するとふくらみが悪くなります。

ラップか、かたく絞ったぬれぶきんをかけたり、表面に霧を吹きます。

生地の扱いはていねいに手のひらでかるく扱います。

ちぎったり、形が悪くてやり直したりするとふくらみが悪くなります。

手動調理で焼くときに、焼きむらが気になるときは、加熱途中で食品の前後を入れかえたり、黒皿の前後を入れかえます。

入れかえるタイミングは、加熱時間の2/ 3~3/4が経過してからにします。

フランスパン(バタール・クーペ)の場合は 黒皿を使って、下段で 温度200℃ 加熱時間は(予熱有)29~36分です。

加熱が足りなかったときは「オーブン」「予熱無」「210℃」で様子を見ながら加熱します。