鍵のシリンダーをDIYで交換する方法



 鍵の調子が悪くなってしまった場合、シリンダーの交換だけであれば、DIYで交換することは比較的容易なようです。

我が家の玄関は、シリンダー箱錠となっています。


部品のサイズ


部品のサイズ
・ドアの厚み
・フロントプレート(ドア側面の金属板)の長さ
・ビスピッチ(フロントプレートの上下ビスの距離)
・バックセット(ドアの端からシリンダーの中心)の距離

サイズさえ合っていれば、異なるメーカー型番の鍵でも、上手く付けられるようですが、出来たら現在つかっているのと全く同じメーカー、型番の物に交換するのが一番安心です。


シリンダー形状

MIWA LAタイプのシリンダーの場合は、下記のような形状になっています。


MIWA・LAタイプ』はドアの側面のプレート部分から、長い釘のようなピンで固定されており、シリンダーを側面から見たときに、上下にピンを通せる穴が開いています。


ドアを開いた側面のプレート部分(画像の赤い丸で囲った部分)にメーカー名と型番の刻印があります。下記表の刻印を総称して「MIWA・LA(DA)タイプ」 と呼びます。取り付けてある錠前が同じ型番(刻印)であれば交換できます

MIWA LAの型番刻印例

型番の刻印
13LAAFFALAL-02AL3MALA
DADASPDHDVDVFFE
FGLALAFLAGLA・MALASP
LVLVFMALSMH・LHPAPA-01
PASPPGPGAPPAWLAWLH


シリンダーの鍵交換手順

必要な道具は、プラスドライバーとマイナスドライバーのみです。また、ドアが閉まってこないようにドアストッパーを挟んだりするほうが作業が楽です。


【シリンダー交換手順】
ドアを開けた状態で、最後まで作業を行います。

1.ドア側面についている金属板(フロントプレート)をプラスドライバーで外す。

2.シリンダーを固定しているピンをマイナスドライバーを使って抜き取り、シリンダーを外す。(ピンを抜くときはシリンダーが落ちないように手でしっかり抑える)

3.新しいシリンダーをはめ込み、ピンを差し込んで固定する。

4.側面の金属板を元に戻して、ドアを開けたままカンヌキの動作確認を行う。


逆マスターキーシステム

マンションやアパート、寮、社宅などに取り入れられているキーシステムです。
各部屋の鍵は別々ですが、共用玄関や共用の勝手口や通用口が、各部屋のキーで解錠できるキーシステムを「逆マスターキーシステム」と言います。



共用玄関に、コントロールパネルがある場合と、ドアにシリンダーが付いているだけの場合があります。

下記の図のように、201号の部屋のキーで、202号や203号、204号は、開けられませんが、共用玄関は、どの部屋の方でも開けられるシステムのことです。

これによって、限られた人のみ出入りが制限されますので、第3者の侵入防止に有効なシステムです。

このようなシステムを取り入れたマンションの交換用シリンダーは、個別に見積もりをとる必要があります。

そのため下記の6点の情報が必要となります。

1)その建物の正式な名前
2)所在地
3)手元のキーナンバー
4)外側から撮影したシリンダーの画像
5)コントロールパネルに、非接触キーシステムを取り入れてあるかの有無
6)シリンダーの種類