アメリカの洗濯事情

洗濯は、ほとんど毎日行う家事の日常風景かもしれませんが、そのようないつも見慣れている光景が海外では少し違うということは時たま耳にすることはあります。

米国では外へ洗濯物を干さない

アメリカでは、周りに家が見当たらない田舎は別として、住宅が密集した都市部では乾燥機の使用が当然のようになっています。

洗濯物の外干しを条例で禁止している都市もあれば、コンドミニアム(日本でいうところの分譲マンション)などでは、『景観を損ねる』として禁止している場合もあります。

『洗濯物を外に干す=乾燥機を買う経済的余裕がない=貧乏』ということのようです。

他にも、洗濯物はプライベートなものなので、他人に見られたくない(または、他人のプライベートなものを見たくない)という意見もあります。

アメリカでは日本の様に洗濯物を干す文化が無いので、全て乾燥機で乾かします。そのためかなりの電気代がかかってしまいます。


日本に長年住んでいた人にとって、毎日洗濯する事が当たり前となってしまっているのですが、実はアメリカでは週に1回の洗濯が基本です。

そもそもアメリカの生活であまり洗濯物が溜まりません。

日本と違ってタオルやバスタオルは1週間に1回の頻度でしか洗濯をしません。

また日本のように湿度が高くなく、あまり汗をかくことがないため服やズボンも数日間着ることができます。

そのため洗濯物と言っても下着や靴下、また数日分の服などしかないため、洗濯物が1週間とはいえあまりたまりません。

日本では一部を除いて、アパートやマンションの各部屋に洗濯機置き場があるのが一般的です。

ところが、アメリカのアパートでは個人が洗濯機を持つことはまれです。

まれというより、正確には許されていない場合が多いです。

部屋に洗濯機置き場がありません。

米国では一般的に洗濯物を外で干すのは景観を阻害したり、貧しさを象徴し、ひいてはそのエリアの不動産価値を低めてしまうものと考えられ、外へ干すことは恥のような感覚があります。

太陽に干そう運動

洗濯物活動家アレクサンダー・リーは、アメリカ全土をまわり「洗濯物を外に干しましょう」と講演をしています。

彼は、アメリカが一年間乾燥機で消費している電力は659億kwhであり、洗濯物を外に干すことで地球温暖化を止めようと訴えています。

アメリカが乾燥機に費やす一年間の電力量は東京都の約637万世帯が一年間に使う電力消費量の2倍にものぼります。

エコロジーの観点から「太陽に干そう運動」がメディアで取り上げられ始めています。

この運動は、NPO「プロジェクト・ランドリー・リスト」が1996年に始めました。

外干しを推奨する人たちからは、「エコにつながる、乾燥機による火災を防ぐことができ­る、原子力には断固反対、衣類が長持ちする」などの声が上がっています。

同団体では、独自の調査によって、乾燥機が家庭内の電力消費量の10〜15%を占めるとし、エネルギー節約のために、簡単に効果的にできる外干しと冷水を使った洗濯を奨励しています。

近年はエコロジー意識の高まりにより”Right to Dry(乾かす権利)”運動が起こり、「外干しを禁止することを禁止する」規則を通過させる州も増えてきたようです。

こうして洗濯物への意識は少しずつ変わっていますが、実際にはまだ外に干す人は少ないようです。

外に洗濯物を干して、周りの住民から脅迫状を送られたこともあるようです。

脅迫状には「この貧乏人!乾燥機を買え!ここから出て行け!」と書かれていたそうです。


高級コンドミニアム

洗濯機の設置に関して厳しいのがアメリカの大都市ニューヨークです。

マンハッタンではコンドミニアムでもアパートでも各家庭に洗濯機を置くことを禁じているところが多く、水漏れの危険性、電力消費、建物全体の水圧低下などが理由だと言われています。

ただ、最近では需要が増えているとのことで、新たに建設されるコンドミニアムをはじめ、古いコンドミニアムでも禁止を緩和し、洗濯機と乾燥機の設置を認めるところも出てきているそうです。

とはいえ、マンハッタンのコンドミニアムといえば高級物件。1LDKで7,000万円を超え、2LDKになれば1億円を上回ります。

アパートで各部屋に洗濯機を設置する動きはまだなく、自宅に洗濯機を持ちたければコンドミニアムを購入するか、投資物件を賃貸するしかないのかもしれません。

洗濯機を設置するためには、一戸建てに引っ越すしか方法がはないのが現実です。


ランドリーで洗濯

アパート住まいの人は、敷地内にある共同洗濯場(ランドリールーム)か外部のコインランドリーの使用を強いられます。

コインランドリーは、大体1回につき250円から350円の範囲が標準です。






ランドリールームでの洗濯は、かなり面倒です。

使いたいときに、誰かが使っていることは日常茶飯事です。

大家族がすべての洗濯機を占領していることあります。

とはいえ、『First come, first served(早い者勝ち)』がアメリカのルールです。


アメリカの洗濯機

アメリカの洗濯機は非常にシンプルなものが多いです。

アメリカの洗濯機はかなり激しく洗うため、音がかなり煩いです。

一般家庭の洗濯機に関しては、以前より進化して多機能になりつつあります。

しかし、アパートのランドリールームやコインランドリーで目にする洗濯機は、20年以上大きな変化はありませんし。

洗濯機の洗いのコースはたった4種類のみです。

『Delicate』『Permanent Press(皺や型崩れを防ぐモード)』『Warm』そして、『Hot』の4種類です。

『Hot』で洗濯すると、驚くほどの熱湯が出てきます。

アメリカは硬水の地域が多く軟水の日本に比べ洗剤が泡立ちにくいため、水の温度が高い方が汚れが落ちやすいので、温度調節のダイヤルが付いているようです。

『Delicate』を選ぶと冷水が出ます。

他にも、『White』『Colors』など洗濯物の色で分けるモードがある機種もあります。


アメリカで洗濯が週1回だけという家庭が多いのは、家事にあまり時間を掛けたくないお国柄や、洗濯機が置けないといった住宅事情が関係しているようです。

多くの家庭では共働きが多く、洗濯物を干す時間が無いため乾燥機を使う家庭が多いとも言われています。

アメリカの電化製品全般に言えることですが、日本の家電と比べて大きく、パワフル、そして機能がシンプルなものが多いです。

アメリカでは容量が大きく、パワーもしっかりある洗濯機が好まれます。

日本の洗濯機には色々な機能が付いていますが、アメリカではそれほど機能が付いていないものが主流だそうです。

たっぷり容量の好まれるアメリカでは洗濯機が乾燥機と別に販売されていることが多く、横に並べる方法と縦に重ねる方法があります。







アメリカで人気の洗濯機のメーカー

<韓国メーカー> 

LG(エルジー)、Samsung(サムソン)


<アメリカのメーカー> 

Whirlpool (ワールプール)、

Maytag(メイタグ)現在はワールプールのブランドのひとつになってます。

GE(ゼネラル・エレクトロリック)発明家エジソンが創業の老舗企業、

Kenmore(ケンモア)アメリカSears(シアーズ)が株を保有する家電ブランドです。製造元はWhirlpool,Electrolux,Panasonic,LGなど多岐にわたります

Electrolux(エレクトロラックス)スウェーデンに本社をおくWhirlpoolに次ぐ、世界2位のシェアをもつ白物家電メーカー