寒くなると膝が痛くなる原因

 12月も半ばを過ぎ、このところめっきり寒さが身に沁みるようになり、それとともにか、膝の痛みが以前にも増して感じられるようになったような気がします。


変形性膝関節症

冷えると膝が痛い場合、変形性膝関節症の初期症状の可能性があります。

まずは状況を知るためにも整形外科を受診することが勧められます。

変形性膝関節症は、長年の使用や繰り返される負担、けがなどによって、関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じたりする疾患です。

筋力の低下や関節の組織の老化などによって関節内の隙間を維持することが困難になり、軟骨がすり減ったり欠けたりしてしまいます。それによって発生した軟骨のかけらなどが関節内を漂って滑膜を刺激します。

その刺激に反応して免疫が働き、白血球などが軟骨のかけらを除去するためにたくさん分泌され、そのため関節内に炎症がおき痛みが発生します。

さらにそれが進行すると関節面に変形を伴い、軟骨はすり減って関節内の隙間は減り、関節の動きは小さくなっていきます。

滑膜が刺激され滑液が過剰に分泌されることで関節水症、いわゆる「膝に水が溜まる」という現象を引き起こします。

最終的には軟骨は完全になくなり、骨同士がぶつかって変形、表面は骨棘といわれる棘状になって強い痛みと運動制限が発生してしまいます。

変形性膝関節症は、加齢に伴う一次性のものと、けがなどの何らかの原因によって生じる二次性のものがあります。

二次性の原因には骨折や脱臼、十字靭帯損傷、半月板損傷などの外傷と痛風や化膿性関節炎などの炎症、関節の変形などによって生じるものがあります。

加齢とともに発生しやすくなる痛みは「変形性膝関節症」によるものが多いと言われています。

男性に比べて、女性のほうがなりやすいと言われます。

また、肥満の人が比較的多い疾患で、年齢とともに多くなります。

初期の段階では、膝のこわばり感や歩き始め、階段の昇降、長時間の歩行、立ち仕事の後などに痛みが起こりやすいです。

初期でも炎症が強い場合には膝関節内に関節液がたまり、関節を曲げたときに強い痛みを伴うことがあります。

変形が進行するにつれて動きの制限が出てきて、正座や膝を完全に伸ばすことができなくなり、痛みや歩行障害が加わり、徐々に日常生活での制限も出てきます。

そのときにO脚やX脚などの変形が進行することもあります。

関節水症などの症状がある場合はヒアルロン酸やコンドロイチンなどの薬を関節内に注入することもあります。

骨の変形や破壊が進行している場合は手術の適応となることもあります。

変形が少なく、痛みや運動制限もそれほど強くなければ、炎症に注意しながら少しずつ動かして症状の進行を防ぐことができます。

また、膝への負担を減らすために、大腿部の筋力トレーニングやストレッチも行なっていきます。

但し、無理をすると症状を悪化させかねませんので、トレーニングは専門家の指示を仰ぐのが良いです。

ある程度組織の老化は防げないかもしれませんが、膝周辺の柔軟性と筋力の強化はトレーニングすることで十分に実現可能です。

そのようにすることで関節内の隙間が保持され、程よい刺激が関節内の血行を上げ、関節の各組織を常に健康な状態に保ってくれます。


寒くなると膝が痛くなる原因

寒くなってくると関節が痛む原因としては、代謝が落ちることが考えられます。代謝が落ちると血流が悪くなります。

脚や膝関節が冷えると血の巡りが悪くなり、筋肉も硬く強張ります。

すると関節への負荷も高まりますし、血液が流れる事で栄養が運ばれて老廃物が排出されるのですが、血流が悪くなるとその作用も低下します。

寒くなることで、毛細血管が収縮して血液の流れが悪くなり、膝への栄養が乏しくなる状態になってしまいます。

血液には炎症を抑える物質が流れており、多少の炎症は抑えてくれますが、血液の流れが悪くなると炎症が悪化して痛みが起こるとも言われます。

寒い冬の季節に、外出する機会が減ると、脚や膝を動かすことが少なくなります。

膝を動かさないでいると膝の関節の動きを滑らかにする役目である潤滑油「ヒアルロン酸」が生成されにくくなります。

加えて膝の冷えも重なって膝関節の動きが悪くなります。

膝が痛くなると歩くこと自体が億劫になり足を動かさなくなりがちです。

それにより更に悪循環になり悪化するので、家の中で膝を曲げ伸ばしするだけでも効果があるので、できるだけ膝を動かすようにすることが肝要です。


膝を温める

寒さで膝が痛くならないように患部を温めるようにします。

多めの服を着たり、厚手の靴下や、靴下を二重に履く、膝サポーターなどを使うのも効果的です。

また、38度~40度くらいの少しぬるめの湯船にゆっくりと浸かるのも、全身の血の巡りを良くしてくれます。

但し、ホッカイロや赤外線ヒーターなどの様に自分の体温以上のモノで患部を温めすぎてしまうと、炎症反応が強くなってしまい症状が悪化してしまうこともあるので要注意です。

昔から「頭寒足熱」という言葉があるように、足元を温める事は健康にとても重要です。

もし膝関節の痛みが長く続くようであれば、他の病気の可能性もあるので、整形外科を受診することが勧められます。