70代が乗るべき車

 



70代が乗るべき車、或いはお勧めの車とは、どのようなものか調べてみました。


安全アシスト機能が充実

車選びでは、少しでも事故が起こるのを防いでくれる機能が充実している車を選ぶことが大切です。車選びで最も重視すべき要素は安全性です。

衝突しそうなときに自動でブレーキが働く機能、ハイビームを自動で切り替えてくれる機能、ハンドル操作をサポートしてくれる機能などがあります。

具体的な安全装備として、「自動ブレーキシステム」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」などがあり、「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」として推奨されています。

最近、アクセルとブレーキの踏み間違い事故が増えています。ブレーキ踏み間違い防止機能が装備されていることはこのような事故を減らす上ではぜひ装備したいものです。

自動ブレーキは、素早い動作や反応を補ってくれる機能です。

車線逸脱警報や死角監視システムなども運転をアシストし、事故を未然に防ぐために役立ちます。

安全装備は下記の通りです。

1)車線逸脱防止機能

道路の車線をカメラでとらえて、車がはみ出しそうになると、音や表示で警告し、さらにハンドルを自動的に修正サポートしてくれる車種もあり、対向車、追越車との接触衝突を防止してくれます。50km/h以上の速度で走行しているときに利用できます。

2)クルーズコントロール機能

前の車をレーダーで感知することによって車間距離と速度を適切に保ち、前の車が停止したときにもスムーズに対応できるようになります。

60㎞/h以上など、ある速度以上で機能する車種と、30㎞/h以下の渋滞時でも機能する車種があります。


3)オートマチックハイビーム

前を走っている車や対向車のライトを検知して自動的にハイビームに切り替えるため、視界が悪い夜間でも人や障害物を見つけやすくなります。

対向車が多い道路ではヘッドライトの切り替えが面倒ですが、「自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)」が搭載されていればロービームへの切り替えの手間もかからず、周辺の車に眩しさを感じさせることもなく、見やすい視界を確保することが可能です。

さらに、アダプティブハイビームシステム)」とは、周辺の光を検出して、前を走っている車や対向車を避けるハイビームを照らす最新のシステムです。

「自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)」は自動的にハイビームとロービームを切り替える機能ですが、「自動ハイビーム(アダプティブハイビームシステム)」は常にハイビームをキープします。

そして周辺の車を察知すると、ハイビームのまま他車の部分だけ光を遮るところが違いです。

他の車が走っていない部分は変わらずハイビームで照らし、周辺の車を照らす光は少なくなるため、他のドライバーに眩しい思いをさせず、さらに高い視認性を確保します。

4)自動ブレーキ

「自動ブレーキ」はカメラとセンサーで前方にいる人や車を検知して、衝突しそうだと判断した場合に警報ブザーとディスプレイ表示でブレーキを促し、ブレーキをサポートする機能です。

警報ブザーが鳴った後にブレーキを踏んだ場合は踏む力を補助し、踏まなかった場合は自動的にブレーキを作動させて衝突を防ぎます。


5)ブレーキ・アクセル踏み間違い防止機能

アクセルとブレーキの踏み間違いで起こる事故を軽減する「急発進防止措置」です。

前進時と後退時に、カメラ又は超音波センサーで壁などを感知して、アクセルの踏みすぎや、間違いを検知した時に、クルマの加速を抑え、警報ブザーなどでドライバーに注意喚起する機能です。

燃料カットをするだけで、車はクリープでゆっくり動いてしまう車種と、ブレーキを作動させて車を停止させる車種があります。


6)標識読み取り機能

「標識読み取りディスプレイ」は標識をカメラで認識して、ディスプレイに表示してくれる機能のことです。

「最高速度標識」「はみ出し通行禁止」「車両進入禁止」「一時停止」の4つの標識を認識します。

街中での走行中に道路標識を見逃すことも防げますが、「車両進入禁止」の標識も認識してくれるため、高速道路の逆走防止にも役立ちます。


小回りが利く

小回りが利く車であれば街中での運転操作もしやすく、ボディサイズが小さくなるので、周辺の人や障害物に接触しにくくなります。

大きなサイズの車よりも、コンパクトサイズの車の方が周辺物との距離を取りやすいことは明らかです


乗り降りがしやすい

歳をとると、自分よりもさらに高齢の老父母を車に乗せる機会が増えます。

高齢になると足腰の筋力が低下してくるため、乗り降りしやすい車であることも大切です。

年老いた老父母を、後部座席に乗せる際、座席が高くてによじ登るようなジープタイプの4駆やRV、前座席を倒して乗車するような2ドア車は好ましくありません。


維持費が安い


仕事をリタイヤして年金暮らしをしている人も多いため、生活に負担がかからないように維持費が安い車を選ぶのがお勧めです。

維持費の安さは、自動車の税金額に影響してくる車の排気量と車重、ガソリン消費量に影響する燃費によって決まります。

歳をとると、あまり距離を走らなくなるので、車の排気量と車重の方が選択の優先となります。

勿論、毎日、車を運転する環境にある人は、逆に燃費が第1優先になります。

排気量が小さく燃費の良い車を選ぶことによって、維持費の金額は大きく変わります。


暖色系カラー

暖色系のカラーは膨張色でボディが大きく見え、周囲からは車がより近くに接近しているように見えます。

より近くに接近して見えるということは、歩行者や他の車から危険を感じ取られやすく、事故を防ぐことにつながるからです。

暖色系のカラーは、赤やピンク、オレンジですが、男性ですと抵抗のある人もいるので、車として最も多いホワイト、シルバー、グレーなども光を反射して歩行者や前走車に気づきやすくなるので良いカラーです。

逆に悪いのはブラック系や寒色系で、夕暮れ時や夜などで街灯が少ない路上では暗闇の中に沈み込み易くなり、リスクを高めることになります。


選択すべき車

選択すべき車としては、軽自動車、コンパクトカー、セグメントのクラスとしては、Aセグメント、Bセグメント、Cセグメントとなります。

安全性にはJNCAPの安全性評価試験でいうところの、衝突安全性能と、予防安全性能があります。

衝突安全性能は総じて、C>B>Aの順に性能が高くなります。

しかしAセグメントの軽自動車でも、日産デイズ/三菱eKなど、並みの普通車よりも良い成績を収めた車種もあります。

また、メーカーのカタログでサポカーSワイド取得が記載されてしていても、公開されているJNCAPの予防安全性評価試験の動画を確認すると、他車種より劣っている場合もあります。

試験は、バラツキがあるので、偶々その試験では、衝突してしまったという場合もあるようです。それよりも難しい試験項目をクリアしている公開映像もネットで見られます。

予防安全性の機能は、毎年のように、改良されマイナーチェンジされるので、現在どの程度の安全性機能の実力があるのかが分かり難いこともあります。

2014年に発売されたマツダのマツダ2(デミオ)は、JNCAPで見られる映像はさほどのことはありませんが、何回かマイナーチェンジされ、現在は、予防安全性能はかなりの実力があるのではないかと思われます。

都会に住んでいる場合は、自宅のあるマンションが機械式駐車場であったり、買い物するときに利用するのが立体駐車場であったりするので、制約のない車高1,550mm以下の車が無難です。

そのような制約のもとに、選択の候補になるのは、

Aセグメント:(軽自動車)ホンダN-ONE

Bセグメント:(コンパクトカー)トヨタ・ヤリス、トヨタ・アクア、ホンダ・フィット、日産・ノート、マツダ2(デミオ)、スズキ・スイフト

Cセグメント(少し大きなコンパクトカー)スバル・インプレッサ、トヨタ・カローラスポーツ、マツダ3(アクセラ)、フォルクスワーゲン・ポロ、フォルクスワーゲン・ゴルフ

2023年4月時点の価格の安さから中古車狙いとすると、トヨタ・アクア、日産・ノート、トヨタ・カローラスポーツ、フォルクスワーゲン・ゴルフはまだ価格が高いので選択の候補から脱落します。