車のECTのセットアップとは

ETCは、通信により高速道路の通行料金の徴収を自動的に行なうシステムです。

車両にETC車載器を取り付け、ETCカードを挿入していれば、料金所で停止しなくても高速道路などの有料道路の通行料金の支払いを自動で行うことができます。

ETCシステムは利用する車両を特定し、適正な通行料金を算出する仕組みなので、事前に使用するクルマの車両情報(ナンバープレートなど)を暗号化して書き込む事で、はじめて利用が可能になります。

セットアップ

ETCの利用には、車載器とETCカードが必要ですが、利用を開始するにあたっては、車載器には、車種区分やナンバー情報などの車両情報を暗号化して登録し、利用可能にする「セットアップ」と呼ばれる作業が必要になります。

セットアップの際には高度なセキュリティ処理を実施するため、登録店でなければセットアップの作業を行うことはできません。

ETCの利用には、車載器とETCカードが必要です。カードを車載器に差し込み、車載器がカードを認識するとETCが使用可能になります。

ETCカードと車載器が独立しているため、どの車の車載器でも手持ちのETCカードを挿入すれば、ETCを利用することが可能となります。

たとえばレンタカーや友人の車を借りた場合なども、スムーズにETCが利用できるのです。

中古車を購入して、車のナンバーが変わると、当然セットアップが必要です。

車載器を、新品、中古を問わず、後から自分の車に取り付けるときにも、セットアップして、車種区分やナンバー情報などの車両情報を暗号化して登録しないと使えません。

日本では2001年にETCシステムの運用が開始されて以来普及が進み、2016年春から進化した「ETC2.0」という新しいシステムが導入され、広く普及しています。

登録店

セットアップは登録店でなければETC車載器のセットアップはできません。

主に次のような登録店があります。

カーディーラー
中古車販売店
カー用品店(オートバックスやイエローハット)
自動車整備工場

料金と時間

ETC車載器のセットアップ料金は店舗によって異なりますが、セットアップの費用は3,000円前後、車載器の取り付け費用は5,000円前後が目安になるようです。

セットアップにかかる時間は20分程度ですが、車載器の取り付けと併せる場合は、1時間半~2時間程度です。


申込み

セットアップの申込みの際に準備するものは、車載器、車検証、運転免許証(本人確認が可能な証明書ですが、運転免許証が最適)です。

本人がセットアップ店に来店しない場合、代理人を通じ「委任状」を提出しないといけません。

セットアップの手順

1)登録店で車検証と運転免許証を提示する

登録店が車検証上の車両使用者(車載器利用者本人)であることを確認します。

2)セットアップ申込書に記入する

登録店に備えてあるセットアップ申込書に必要事項を記入し、申込者欄に署名します。

3)セットアップをする

登録店とITS-TEA(一般財団法人ITSサービス高度化機構)がセットアップに必要な暗号化された情報をオンラインで送受信し、セットアップを行います。

ETC車載器自体を「車へ」取り付ける事は個人でも可能です。