マツダCX-3


 最近、大きくて威圧感のある大型SUVに対してコンパクトSUVに人気があるようです。

小さくてもスタイリッシュなマツダCX-3について調べてみました。



概要

CX-3(シーエックス・スリー)は、マツダが2017年から製造・販売しているクロスオーバーSUVです。

SKYACTIV TECHNOLOGY」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面採用した新世代車種の第5弾となるコンパクトクロスオーバーSUVです。


エンジンはディーゼルエンジンガソリンエンジンの2種類が用意されています。

日本での発売当初はディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 1.5」のみの設定でしたが、2017年6月より、海外市場では既に搭載済みだったガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」が、2020年5月には1.5Lの「SKYACTIV-G 1.5」が順次設定されました。

また、2018年5月の大幅改良で、ディーゼルエンジンが1.8Lの「SKYACTIV-D 1.8」に換装されています



メカニズム

日本仕様では、前述のとおり、1.5Lガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 1.5」、2.0Lガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」、1.8Lディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 1.8」の3種類が設定されています。

1.5Lガソリン車はP5-VPS型、2.0Lガソリン車はPE-VPS型、1.8Lディーゼル車はS8-DPTS型がそれぞれ搭載されています。

なお、ディーゼルエンジン車は2018年5月まで、4代目デミオの「XD」系グレードに搭載されている1.5Lディーゼル「SKYACTIV-D 1.5」のS5-DPTS型(「i-ELOOP」搭載車はS5-DPTR型)が搭載されていたほか、2020年5月までは「PROACTIVE」系と「L Package」系のAT車にメーカーオプション設定されていた減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イーループ)」を選択した場合、エンジン形式名がディーゼル車はS8-DPTR型、ガソリン車はPE-VPR型に変更されました。

トランスミッションは、ディーゼル車には6速マニュアルミッションとオートマティックトランスミッションが設定されましたが、ガソリン車は基本的にオートマティックトランスミッションが標準装備でした。

ただし2018-2020年の間のみ2リットルガソリン車に6速マニュアルミッション車(SKYACTIV-MT)が設定されていました。



グレード

グレードは1.5Lガソリン車は「15S」と「15S Touring」の2タイプ、2.0Lガソリン車は「20S PROACTIVE(プロアクティブ) S Package」のみです。

1.8Lディーゼル車は「XD」と「XD PROACTIVE S Package」の2タイプがそれぞれ用意されています。

いずれのグレードにも駆動方式は2WD(FF)と4WD(i-ACTIV AWD)が設定され、トランスミッションは6MT(SKYACTIV-MT)と6EC-AT(SKYACTIV-DRIVE)が用意されています。



経緯

2016年5月27日 

-平成27年度JNCAP自動車アセスメントにおいて、当年度最高得点で新・安全性能総合評価ファイブスター賞を受賞しました

2016年10月14日 - 商品改良、

安全装備として、歩行者の検知も可能にし、作動速度域を拡大した「アドバンストスマートシティブレーキ・サポート」を全車に標準装備しました。

後退時の衝突被害軽減をサポートする「スマートシティブレーキサポート(後退時)」を新設定(「XD L Package」に標準装備し、「XD PROACTIVE」にメーカーセットオプション)しました。

また、速度標識の見落としを防ぎ安全運転をサポートする「交通標識認識システム」、夜間視認性を高める「アダプティブLEDヘッドライト」を新採用(「XD PROACTIVE」、「XD L Package」に標準装備)しました。


2017年6月28日 - マイナーチェンジ

全車で先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備化しました。

すでに標準装備済みのアドバンストスマートシティブレーキサポート、アダプティブLEDヘッドライト(「PROACTIVE」系・「L Package」系に装備)に加え、車線逸脱警報システム、スマートシティブレーキサポート(後退時)、ブラインドスポットモニタリング、リアクロストラフィックアラート、リアパーキングセンサー(センター/コーナー)を全車に標準装備しました。

更に、AT車にはAT誤発進抑制制御(前進時/後退時)を、「20S」と「XD」にはハイビームコントロールシステムをそれぞれ標準装備しました。

2018年5月17日 - マイナーチェンジ

「アドバンストスマートシティブレーキサポート」に、マツダ車初採用となる夜間歩行者検知機能付に、また「マツダレーダークルーズコントロール」は作動下限速度を0km/hまで拡大された全車速追従機能付(ただしAT車のみ。MT車は従来同様に下限30km/hまでの追従)にそれぞれ改良されあした。

さらに、360°ビューモニターを全車にメーカーオプション設定、自動防眩ルームミラーを全車に標準装備としました。



2020年5月18日 - マイナーチェンジ

同年4月に発表された「100周年特別記念車」に関しても、「15S Touring」をベースにした1.5Lガソリンエンジン車「15S 100周年特別記念車」を追加設定(7月下旬発売)しました。

本仕様車では「100周年特別記念車」共通の特別装備内容に加え、スマートブレーキサポート&マツダレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、ドライバーアテンションアラート、交通標識認識システム、アダプティブLEDヘッドライトが装備されました。

また、LEDフロントフォグライト、スーパーUVカットガラス(フロントドア)、IRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)、自動防眩ルームミラー、メッキガーニッシュ(フロント&サイド下部)、ピラーガーニッシュ(ピアノブラック)、メーターフードトリム(皮革調)、アクティブ・ドライビング・ディスプレイ(カラー)、ステアリングスイッチパネル加飾(サンクロームメッキ)、ステアリングヒーター、ステアリングシフトスイッチ、運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能(シート位置/アクティブ・ドライビング・ディスプレイ)、運転席&助手席シートヒーター、215/50R18 92Vタイヤ&18×7Jインチアルミホイール(高輝度ダーク塗装)、「Exclusive Mods」相当のインテリア加飾も特別装備されました。



仕様


概要
製造国日本の旗 日本
タイ王国の旗 タイ
販売期間2015年2月27日 -
設計統括冨山道雄(主査)
デザイン松田陽一(チーフデザイナー)
ボディ
乗車定員5名
ボディタイプ5ドア クロスオーバーSUV
駆動方式前輪駆動
四輪駆動(i-ACTIV AWD)
パワートレイン
エンジンPE-VPS型/PE-VPR型:
1,997cc 直列4気筒 直噴DOHC
2017年6月-
S5-DPTS型/S5-DPTR型:
1,498cc 直列4気筒 直噴DOHCディーゼルターボ
2015年2月-2018年5月
S8-DPTS型/S8-DPTR型:
1,756cc 直列4気筒 直噴DOHCディーゼルターボ
2018年5月-
P5-VPS型:
1,496cc 直列4気筒 直噴DOHC
2020年4月-
最高出力PE-VPS型/PE-VPR型:
109kW (148PS)/6,000rpm
2017年6月-2018年5月
110kW (150PS)/6,000rpm
2018年5月-
S5-DPTS型/S5-DPTR型:
77kW (105PS)/4,000rpm
2015年2月-2018年5月
S8-DPTS型/S8-DPTR型:
85kW (116PS)/4,000rpm
2018年5月-
P5-VPS型:
82kW (111PS)/6,000rpm
2020年4月-
最大トルクPE-VPS型/PE-VPR型:
192N・m (19.6kgf・m)/
2,800rpm
2017年6月-2018年5月
195N・m (19.9kgf・m)/
2,800rpm
2018年5月-
S5-DPTS型/S5-DPTR型:
270N・m (27.5kgf・m)/
1,600-2,500rpm
2015年2月-2018年5月
S8-DPTS型/S8-DPTR型:
270N・m (27.5kgf・m)/
1,600-2,600rpm
2018年5月-
P5-VPS型:
144N・m (14.7kgf・m)/
4,000rpm
2020年4月-
変速機6速MT
6速AT (6EC-AT)
サスペンション
マクファーソンストラット式
トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース2,570mm
全長4,275mm
全幅1,765mm
全高1,550mm
車両重量1,240-1,340kg
2015年2月-2016年10月
1,250-1,360kg
2016年10月-2017年6月
1,240-1,360kg
2017年6月-2018年5月
1,230-1,390kg
2018年5月-2020年4月
1,210-1,390kg
2020年4月-
その他
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク



JNCAP


車種・ブランドCX-3マツダ
車種区分乗用車
評価結果衝突安全性能★★★★★ 188.2 / 208点 (2015年)
予防安全性能ASV+++ 99.8 / 126点 (2018年)


衝突安全性能

188.2点 / 208

フルラップ前面衝突(運転席)
レベル4
レベル 4 /5
フルラップ前面衝突(助手席)
レベル5
レベル 5 /5
オフセット前面衝突(運転席)
レベル5
レベル 5 /5
オフセット前面衝突(後席)
レベル4
レベル 4 /5
側面衝突(運転席)
レベル5
レベル 5 /5
後面衝突頚部保護 (運転席)
レベル5
レベル 5 /5
後面衝突頚部保護 (助手席)
レベル5
レベル 5 /5
歩行者保護 (頭部)
レベル5
レベル 5 /5
歩行者保護 (脚部)
レベル4
レベル 4 /4
シートベルト着用警報
レベル2
レベル 2 /5
助手席[ ○ ] 後席[ - ]


予防安全性能

99.8点 /126.0

被害軽減ブレーキ[対車両]
32.0 /32.0
被害軽減ブレーキ[対歩行者]
47.2 /65.0
車線逸脱抑制
8.0 /16.0
後方視界情報
6.0 /6.0
高機能前照灯
5.0 /5.0
ペダル踏み間違い時加速抑制
1.6 /2.0








スバルVXとマツダCX-3の安全性比較