スバル インプレッサ スポーツのエンジンオイル交換

 


中古車のスバル インプレッサ スポーツの中古車を去年の8月に購入して以来、エンジンオイルを交換していなかったので、5月の6か月点検のタイミングでもあり交換を考えています。

インプレッサはフィルターが、ボンネットを開けるとすぐに見える場所にあるため交換が容易そうです。

しかし、ドレンプラグは当然オイルパンの最下端にありますから、下から抜く手間は他の車とさして変わりません。

エンジンオイルを上から抜く方法もありますが、道具を必要とするので、その道具まで購入したら、ディーラーや街工場でエンジンオイル交換を依頼するのと費用的にさほど変わらないか、むしろ高くなるかもしれません。


エンジンオイル交換

エンジンオイル交換時期の目安は5000km走行毎か、6ヶ月経過毎になり、エンジンオイルフィルターの交換時期の目安はエンジンオイル交換2回に1回となります。



オイル量及びオイル粘度

オイル量(オイルのみ交換) 4.2リットル

オイル量(フィルター同時交換) 4.4リットル

純正オイル粘度 0W-20


カストロール エンジンオイル 0W-20 全合成油

SUBARU(スバル)純正 オイルフィルター 
純正品番15208-AA100


エンジンオイル交換必要工具

手袋、薄手のゴム手袋(出来れば耐油性のあるニトリルのもの)

カースロープ、又はガレージジャッキ&リジットラック

寝板

14mmのメガネレンチ、トルクレンチ

オイルフィルターレンチ

廃油受皿

オイルジョッキ

ウエス(オイルを拭く用)

汚れたオイルの処理箱(購入品)、または空缶(廃油を貯める用)


あると便利な道具

#13程度の蓋つきのプラスチックボックス。(上戸やジョッキ等オイル用品をまとめて蓋を閉めて保管することが出来ます。またオイル抜くとき、受皿として利用できます。)

段ボールを開いたもの。(ジャッキアップ後の車体の下に引き、油による床汚れを防ぎます。また表面がスベスベなので、寝板代わりに使えます)


手順

手袋を装着し、カースロープで車を上げて、車の下に潜れるようにします。

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ジャッキアップする場合は、サイドブレーキを引き。後輪には輪留めを掛けます。

ジャッキアップ中に車体が動き出すと重大な事故につながります。

ジャッキアップポイントにジャッキを掛けます。

ある程度持ち上げたら、両側のジャッキアップポイントにリジットラックを掛け、ゆっくりと車体を下します。 

リジットラックの上に車体が載ったら一度止め、歪みや傾き等無いか確認します。 

その後、完全に油圧を抜きジャッキを外します。

もし 外さずに出来る場合は外さない方がより安全です。

何かの拍子でリジットラックが外れた時に車体が落ちてこないとも限りません。

外す場合は、スペアタイヤ等を車体の下へ入れておくと、もしもの時に安全を確保できます。


ボンネットを開けるためのレバーを引き、ボンネットをあけます。


ボンネットが少しだけ開くので、隙間から指を入れてレバーを左に押しながらボンネットを全開します。

片手でボンネットを支えながら、ボンネットを固定する為の棒を取り外します。


棒を穴に差し込み固定します。

エンジンルーム内にあるオイルキャップを反時計回りで回して開けます。




油温の確認をします。

夏は熱過ぎに注意し、冬は抜け難いので冷め過ぎに注意、40℃前後位が良いでしょう

オイルドレンプラグリムーバーを使うと油温高めでも安全です。

フェンダーカバー掛けると、オイル汚れや工具でのキズ付を防止できます。

ツナギなどの作業服でない場合は、服のチャックやベルト等で車体がキズ付やすいので気を付けます。

寝板で車の下に潜って、14mmのオイルパンドレンを専用メガネで反時計回りに回して外し、廃油受皿に抜きます。(エンジンオイルフィルターを同時交換する場合はフィルターレンチで外します)

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ラチェットレンチに17mmのソケットを付け、ドレンボルトを緩めます。

プラスチックボックスを受皿にする為、ドレンボルト下に設置します。

手で少し回る程度に緩めたら、オイルドレンプラグリムーバーを使い緩めていきます。

オイルが受皿の中にきちんと落ちていることを確認したら全部出しきるまで暫くそのままにしておきます。

途中まで抜いてからオイルフィルター外すと、更にまたオイルが出てきます。

廃油が抜けきったらオイルパンドレンを時計回りに回して閉め直します。

フィルター同時交換時は新品オイルフィルターを取り付けます。

オイルキャップを開けた箇所から、ジョーゴとオイルジョッキを使って新油を規定量入れます。

ラチェットレンチにエクステンションバー+オイルフィルターレンチを取り付け、オイルフィルターを緩めます。

手で回せる程度に緩められたら、エンジンルーム内にオイル零さない様注意して手で緩めてフィルターを外します。

オイルフィルター取り付け部分周辺をパーツクリーナーを染み込ませたキッチンペーパー等で掃除をして綺麗にします。

パーツクリーナーがオイルフィルター穴からエンジン内部へ入らない様気を付けます。

新しいオイルフィルターのゴムパッキン部分のゴム部分に新油のエンジンオイルを塗ります。

新しいフィルターを手で回して取付けて、ラチェットレンチをトルクレンチに付け替え、規定トルク14Nmで締付けます。



ガスケット交換&ドレンボルト締付け

外したドレンボルトは、パーツクリーナーで洗浄し、古いガスケットは外して廃棄します。

新しいガスケットには表裏があります。

”ツルツルの平滑面”と”凸面”があるので、”平滑面”をボルト頭側、”凸面”をオイルパン側に向けて取付けます。

ボルトを締付けたとき、この”凸面”がオイルパンで潰れ、パッキンの役割をするようになっています。

ガスケットはディーラーで60円/個くらいで販売しています。

ドレンボルトをトルクレンチを使って、規定トルク41.7Nmで締付けます。

オイルパン周辺をパーツクリーナーで綺麗に掃除します。

高温になる場所にオイルが残っていると、煙が出たり発火したりしますので、念入りに掃除します。

新油を入れる時、4L缶の開け方は、蓋を覆っているカバーを爪で引き起こして引き剥がします。

フタ頭部を親指でグッと押すとフタが凹み、フタを簡単に取り外すことができます。

閉めるときは、逆にフタの裏から指で押して凹みを戻してから、注ぎ口に被せて掌でグッと押すとパチンと閉まります。


新油注入&廃油処理

4L缶を開け注ぎ口を付けます。

この注ぎ口(簡易ノズル)は”ツールカンパニーストレート”製で、油が漏れることもなく空気穴もあって注ぎ易く、お勧めです。

ジョウゴを使って、4L缶から新油を注入します。

オイルフィルター同時交換での規定量は取説のサービスデータより4.8Lですので、残り0.8Lをジョッキに入れます。

0.5L程注入し、フィラーキャップ閉め、オイル漏れが無いことを確認します。

一応、オイルレベルゲージでオイルが"入っているか否かだけを確認します。

リジットラックを使っている場合は外して、エンジンをかけ5分ほどアイドリングさせます。

その間に、オイル処理箱にプラスチックボックスから廃油を移し、プラスチックボックスをキッチンペーパーで拭いたのちパーツクリーナーで汚れを掃除します。

5分経過後、エンジン止め、1分程待ってから、オイルレベルゲージにて、油量が若干足らない(MIN辺り)ことを確認し、残りの0.3Lを足します。

ジョッキ等汚れたものは、パーツクリーナーとキッチンペーパーで掃除します。

掃除完了したら、プラスチックボックスへ入れ、蓋を閉めて収納します。

油汚れを拭いたキッチンペーパー等は廃油処理箱と一緒に廃棄します。

廃油処理箱の蓋の裏または底にタイラップが入っているので、空気を抜き、ビニール袋の口を縛ります。

地域のゴミ収集等のルールに従って廃棄します。

暫く近所を走行後、再度油量と漏れが無いかを確認します。


始動、油漏れ確認

オイルキャップを時計回りに閉めてからエンジンを始動させます。

寝板で車の下に潜ってオイルパンドレンやフィルター取付部からオイル漏れが無いかを目視で確認します。

エンジン停止後にオイルレベルゲージを引き抜きながらゲージをウエスで拭き、再度レベルゲージを戻してもう一度引き抜き、レベルゲージのMINからMAXの間にオイルが入っていることを確認します。

また、廃油は汚れたオイルの処理箱(購入品)に密閉して市町村のゴミ収集条例に従って、燃えるゴミとして廃棄するか、空缶に貯めておき、最寄りのオイル交換も実施しているガソリンスタンドなどで処分してもらいます。