車のメンテのためトルクレンチを探してみた

 

私の所有するスバル・インプレッサスポーツのドレンボルトの締め付けトルクは、トルクレンチにて、規定トルク41.7Nmで締付けます。

現在私が所有しているトルクレンチは25Nmまでしか使用できないため購入の必要がありますが、もし購入するのであれば、タイヤのボルト締め付けトルク120N・m(12kgf・m)も対応していた方が使い勝手が良いです。

タイヤ取付の際、車やホイールのメーカーが指定するトルク値を超えて締めつけを行うと、必要以上の力がかかり、ねじ切れやボルト折れを引き起こす場合があります。

適正値以下の緩んだ状態での走行も、脱輪などのリスクがあるので非常に危険です。

インプレッサのタイヤホイールのナットのソケットは、19ミリなので、19ミリのソケットを装着してナットを締め付けます。

タイヤ交換の際に必要となる道具は、下記の通りです。

1)ジャッキ(手動パンタグラフジャッキまたは油圧フロアジャッキ:車体を持ち上げる

2)十字レンチまたはインパクトレンチ:ナットを緩めてタイヤを外す

3)トルクレンチ:ナットを適正な力で締めてタイヤをつける


トルクレンチの精度

ほとんどの製品は、わずか±6%未満の誤差に入っています。

なかには校正証明がつき、6%以内が保証されているものもあります。

トルクレンチを長期間使用していると校正をしたほうがよいのではないかと考えますが、基本的にトルクレンチの校正を依頼する必要はありません。

トルクレンチを使うのは基本的に年に2回です。

長年使っても使用回数はかさまないので、気になるような精度の低下はないといえます。

ちなみに、トルクレンチを保管するときは設定トルクは測定範囲の最小値に設定します。

測定範囲の最小値に設定しておくと、トルクレンチ内の機構に負担がかからず精度を保ちやすいといえます。


使いやすさ

トルクレンチには、デジタル式と機械式の2種類があります。

デジタル式の大きな魅力は、トルク値の設定の手軽さです。

本体に電子パネルがついており、トルク値を入力するだけで設定が完了します。

設定値近くになるとアラートがなり始め、適切な力加減を確かめながら作業できます。

はじめてトルクレンチを使う人でも適正トルクで締めつけられます。

一方機械式は、目盛りを見ながらグリップを回し、トルク値を設定する仕組みです。

主目盛りと副目盛りの合計がトルク値となるため、設定に多少手間がかかるのがデメリットです。

設定トルクになると「カチリ」と音が鳴って知らせる方式です。

デジタル式のほうが高価格な傾向があり、商品によっては2万円以上かかるものもありますが、機械式は4,000〜5,000円台で買える商品が多いため、予算を抑えたい場合には機械式もが選択肢になります。


トルクレンチの長さ

長さは、力点から支点の距離が37cm以上を目安に選ぶと力が入れやすいです。

トルクレンチは、テコの原理でナットを締める仕組みなので、力点から支点の距離が長いほど小さな力で締められます。

目安としては37cm以上のものを選ぶと、少ない力で作業ができます。

トルク値を90N・m(車のホイールナットを締めつける際に必要なトルクの平均値)で締め付ける場合、力点・支点間が37cm以上あれば、平均的な体重(72kg)の男性が体重を1/3かけただけで、目標のトルク値に到達します。

片手に体重を乗せるだけで目標トルクに到達できて、簡単に作業できます。

ネット検索

ネットで検索すると、エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N・mプリセットタイプ 14/17/19/24mm+21mm薄口ロングソケット、エクステンションバー付属 収納に便利なケース付き EM-29、がamazonで税込み送料無料で3,999円で購入可能です。

メルカリなどで検索すると、安いものは2,000円前後で購入可能です。


5,000円以下のおすすめ製品

ネットで検索すると、機械式トルクレンチで5,000円以下のおすすめは、下記の通りでした。

1)BAL | トルクレンチ5pcセット 2060  

使用範囲:28~210N・m  価格:4,050円(楽天)

大橋産業の「BAL トルクレンチ5pcセット」は、1.18kgと軽量で、支点と力点の距離も38.0cmと十分な長さがあり、トルクがかけやすい形状です。

トルクメーターで設定値どおりのトルク値でナットを締められるかを確認したところ、誤差は0.6%と比較したなかでも正確さはトップクラスです。

トルクの設定は機械式で、ソケットは19・21mmの2種類が付属しています。

設定トルク値になるとカチッと振動があるシグナル式を採用しており、トルク値に達した瞬間に手を止めるのが難しい点は注意が必要です。

全長は49.4cmと少し長めですが、収納ケースに問題なく収まるサイズです。


2)ニューレイトン  エマーソン | エマーソン トルクレンチ  EM-29  

使用範囲:40~200N・m  価格:3,999円(amazon)

ニューレイトン「エマーソン エマーソン トルクレンチ」は、支点と力点の距離は37.8cmと力をかけやすい十分な長さがあるうえ、付属のエクステンションバーを使うと手が届きにくい場所の作業も楽に行えます。

ソケットも4種類と豊富で、一般的な形状の車以外でも使えますよ。

誤差は5.4%と正確さは良好です。

あらかじめ設定されたトルク値に達するとカチッとした振動が伝わる機械式です。

ラチェット式で、回転のたびにはめ直す必要はありません。

1.27kgと軽量で、長時間の作業でも腕への負担は感じにくいです。

全長は50cmを下回り、付属のソケットと一緒に専用ケースに収納できる点も便利です。



3)Aurlloct トルクレンチ  

使用範囲:20~230N・m  価格:3,999円(amazon)

Aurlloctの「トルクレンチ」は、トルクメーターを使って指定トルクとの誤差を確認すると、誤差はわずか2.1%と正確さに優れています。

トルクの設定は、グリップ下のロックを緩めて目盛りに合わせる機械式です。

設定したトルク値まで締め付けが完了すると、カチッとしたシグナルで知らせる仕組みです。

1.15kgと軽量で、回転のたびにはめ直す必要がないラチェット式を採用しています。

一方、支点と力点の距離は33.5cmと比較したなかではやや短めで、力を込めないと作業しにくい点は惜しいところです。

収納時の長さは44cmとコンパクトなサイズで収納しやすいところはメリットです。

収納ケースも付属しており、持ち運びにも重宝します。



4)TORUK  プレセット型 トルクレンチ  ‎NLBS-001 

 使用範囲:28~210N・m  価格:3,980円(amazon)

TORUK「プレセット型 トルクレンチ」は、14~21mmまでの4種類のソケットが付属しています。

トルクメーターを用いて指定トルクとの誤差を確認すると、誤差はわずか3.8%で正確さは十分です。

目盛りに合わせてハンドルを回転させる機械式で、締めつけが完了するとカチッと合図があります。

重さは1.16kgで若干重めです。

支点と力点の距離が33.5cmと短く、力加減が難しい点は気になる点です。

全長は44cmと収納には困らないサイズです。