カースロープについて調べてみた
自作カースロープ
ネットで検索すると自作をしている方を見かけることができます。
DIYで自作する方のほとんどが、木製のカースロープのようで、プロでなくても制作は可能なようです。
自作のカースロープは、特に木製の場合、強度を保つために重くなることが多く、取り扱いが難しくなることがあります。
さらに、市販品と比べて耐久性に劣り、屋外での使用時には腐食や劣化のリスクが高まります。
メルカリやヤフオクにも、安価な木製のカースロープが、少なからず出品されていますが、高さ、100mm前後、幅も同様Nのものが多いようです。
そのようなサイズでは、車体の下へ潜るには高さ不足でかなり狭く、タイヤの幅がスロープからはみ出している状態になります。
中には、木製で高さ150㎜を確保しているものもありますが、価格が市販の樹脂製メーカー品とさほど変わらずメリットがありません。
カースロープの高さと幅
車の下に潜る際の安全な車高の目安は、30cm以上あることが望ましいと言われています。私のスバル・インプレッサスポーツは、地上最低高さが130mmですから、170mmということになります。
150mm程度の立ち上がりがあれば下へ潜ることができますが、ジャッキアップの補助を行うような100mmに満たない立ち上がりの場合は、カースロープだけでは潜ることができないようです。
高さの選択
高さの選択は下記の通りとなっています。
- ・100mm以下・ローダウン車に対応、ローダウン車をジャッキアップする際の補助ツールとして有効
- 200mm以下・軽自動車から普通自動車(3ナンバークラス)に対応、車を乗り上げやすい
- 200mm以上・軽自動車から普通自動車まで幅広く対応、車体の下に潜って作業できる
幅が広いカースロープは乗り上げやすく、タイヤをしっかりと支えてくれるため、安心して利用できます。
幅が狭すぎると車両が安定せず、作業中に不安定になるなど危険が伴います。
- ・コンパクトカー:165~195mm
- ・ミニバン:195~235mm
- ・SUV:235~285mm
カースロープ使用時のズレ防止策
カースロープを使用する際、滑りやすい床面ではズレが生じることがあります。
スロープの底面に十分なグリップ力がない場合や、設置場所が滑りやすいコンクリートやタイルの場合、車を乗せる際にスロープが押し出されてしまうこともあります。
これにより、車が適切に乗らず、不安定な状態になる可能性があります。
対策として、ゴムマットを敷く、滑り止め加工されたスロープを選ぶなどの方法があります。
カースロープの耐荷重が車の重量に対して不足していると、使用中に割れてしまうことがあります。
特にプラスチック製や低品質な製品では、ひび割れや破損が発生しやすく、最悪の場合、車のバランスを崩して事故につながる恐れもあります。
カースロープの車体との干渉
カースロープの高さが車に合っていないと、スムーズに乗り上げることができません。
特に勾配が急な場合、車の底を擦るリスクが高まり、乗り上げに失敗するとタイヤが空転することもあります。
カースロープの勾配は、安全に車を乗り上げるために非常に重要な要素です。
一般的に、安全とされる勾配は15度以下が目安とされています。
勾配が急すぎると、車が乗り上げにくくなり、タイヤがスリップする可能性が高くなります。
特に車高の低い車では、フロントバンパーやサイドスカートがスロープに当たり、破損するリスクもあるため、勾配はできるだけ緩やかなものを選ぶとよいです。
勾配が緩やかであればあるほど、スムーズに乗り上げることができ、安全性が向上します。
さらに、滑り止め加工が施されたスロープを選ぶことで、より安定した使用が可能です。
オイルを抜く際は、車の傾きによってオイルが完全に抜けないことがあるため、スロープの勾配を考慮しながら作業を進める必要があります。
製品
ネットでおすすめとして紹介されていたカースロープは、高さ170㎜前後が多いようです。
1)オットースタイル カースロープ
価格:¥7,800(amazon)カースロープ 2本組 高さ170mm 耐荷重7トン ゆるやか傾斜17度 ワイド 幅広30.5cm、
2)ミナト ワイド型 カースロープ PCR-2.5A-2P
価格:¥10,190(amazon)(耐荷重2.5t/幅330mm/高さ170mm/軽量樹脂製)、
3)OULEME カースロープ
価格:¥8,180(amazon)スバル・インプレッサ(2017年製造)は地上最低高さが130mmですから、カースロープの高さがそれ以下であれば、フロントバンパー下部が干渉することは無いと考えられますが、それ以上となると、サスペンションの伸縮もあるので、一概にどこまでがOKとは言えません。
インプレッサの2016年前の旧モデルの地上最低高さは140mmで、170mmカースロープがギリギリで使用できたという事例はありましたが、2016年モデルの利用実績は皆無でした。