カーエアコン用ガス漏れ止め剤
マイカーのスバル・インプレッサのエアコンが効かなくなり、街の整備工場からの見積もりがくるのを戦々恐々の思いで待っています。
高額になる可能性が高いカーエアコンのエアコン故障に際して、試してみて無駄ではない製品として、カーエアコン用ガス漏れ止め剤というものがあることを知りネットで調べてみました。
軽度の漏れであれば漏れ止め剤が使用できる
コンプレッサーなどの明らかに機器の故障などはプロに任せるべきですが、、軽度な漏れであれば、DIYも可能な漏れ止め剤を入れれば治ることがあるとのことです。一日二日でガスが全て抜け切ってしまうような重度なガス漏れを止めることは出来ません。
例えば、ゲージマニホールドのメモリが635mm/Hgに達しない時は漏れ箇所が大きすぎるため、漏れ止め剤は使用できません。
微細な穴から漏れているガス漏れ、例えば一ヶ月で空になる程度であれば、高い確率で止めることができるとのことです。
例えば、ホース配管の接続部分やOリング(パッキン)などの劣化部分に対する漏れ止め剤として使用できます。商品レビューでは、「2週間で空になっていたガス漏れが止まった!」という声もあることから、程度によっては重症化一歩手前のガス漏れにも、効果が期待できるようです。
漏れ止め剤はノンポリマーが必須
複数のモノマー(単量体)が重合する(結合して鎖状や網状になる)ことによってできた化合物のことをポリマーと言います。市販されている漏れ止め剤のなかには、混合物(ポリマー)が配管内で固まり、詰まりの原因になってしまう製品もあります。
従って、製品選択の注意点として、漏れ止め剤の成分がエアコンサイクル内で詰まり、他の不具合を起こしてしまうのを防ぐため、漏れ止め剤はノンポリマーの製品を使う必要があります。
漏れ止め剤は、シール剤がガスと一緒にエアコンサイクル内を循環し、漏れがある箇所で油膜を形成して漏れを防ぎます。
使い方は簡単で、ガスチャージと同じ要領でエアコンラインに注入するだけです。
但し、エアコンガスは空気中に放出されるとマイナス30~40℃に冷却され、人体に触れると大変危険ですので作業には細心の注意が必要です。
製品
おすすめ製品として、2種類が挙げられています。
1)プロフェッショナル A/Cリークストップ
価格:(¥8,050、税込み無料配送 amazon)
製品には、低圧クイックカプラーとホースが付属されているため、他のチャージホースなどの道具を使わずに漏れ止め剤を注入でき、30秒程でエアコンサイクルへの注入が完了するとしています。
ノンポリマーなため、エアコンサイクルや回収機等にも無害です。
液剤自体はR-12にも適合していますが、接続部にはクイックカプラーを採用しているため、この製品は134a専用となります。
但し、ハイブリッド車でPOEオイル仕様の電動コンプレッサーには使用不可です。
必要な道具
漏れ止め剤の使用には、以下の道具が必要です。
1.漏れ止め剤(車種に適合するものを選ぶ)。
2.エアコンの低圧バルブに接続するためのホース。
3.冷媒ガス(漏れ止め剤注入後に補充が必要な場合)。
使用方法
1.リークストップのホース内の空気を抜く「エアーパージ」を行う。クイックカプラーを上に向けてゆっくりと噴射ボタンを押す。クイックカプラーの内側に、溶剤がにじみ出してくればエアーパージ完了。
2.クイックカプラーを、車両の低圧サービスニップル(L)に接続し、エンジンを始動する。
エアコンの低圧バルブは、通常、青色のキャップです。
3.エアコンの温度を一番低く、風量は最大にする。リークストップの噴射ボタンを押し続けると、約30秒で注入は完了。
4.注入完了後、クイックカプラーを外し、エアコンガスが不足している場合は充填作業を行う。
5.エアコンを15~20分稼働させ、漏れ止め剤を十分に行き渡らせる。
2)【Dr.Leak】ドクターリーク エアコンガス漏れ止め剤 LL-DR1
価格:(¥3,718 税込み無料配送 amazon)
エアコンサイクル内を循環し、ガス漏れ箇所にはかさぶた状のシール油膜を形成して漏れを止めます。
0.5㎜以下のガス漏れであれば15~30分程で止まるほど漏れ止め効果は高いです。
ノーポイマーで配管を詰まらせません。
一度注入しておけば漏れ止め効果は半永久的に持続するため、予防として入れておけば漏れが起きた際にすぐに反応してくれます。
また、漏れ止め剤と共に、蛍光剤、潤滑油(PAG)、134aガスがバランスよく配合されています。
蛍光剤が配合されているため、万が一漏れが止まらなかった場合でも、検査ランプ(UVライト)を当てることで漏れの箇所を特定することができます。
配管の接続部分やオーリングが劣化している場合は、該当部品を交換します。
電動コンプレッサーを搭載したハイブリッド車、電気自動車には使用不可です。
使用方法
1.エンジンを始動し、エアコンを最大風量、最低温度にしておく。
2.サービス缶バルブのノブを回して針が出ていない状態にし、Dr.Leak缶をねじ込んで装着する。
3.クイックカプラーを車両の低圧側サービスニップルに接続し、ホース内のエア抜き(エアーパージ)をする。
4.缶切りバルブを時計回りに回して開缶し、缶を逆さにしてからよく振り、缶切りバルブを半時計回りに回してバルブを全開にする。
5.二分ほど缶を逆さにしたままにして、溶剤がホース内に残らないように全量注入する。
6.注入が完了すれば、飛散を防ぐためにウエスで覆いながらクイックカプラーを外す。
7.エアコンガスが不足している場合は、ガス充填作業を行う。
Dr.Leakユーザーレビュー
「カーエアコン修理専門店です、1シーズン位もつガス漏れには効果があるかも知れませんが2~3週間で全部漏れるような場合は止まらないようです。
漏れてる部所によっては多少止まる場合もありますが完全には止まりません。
特に配管やコンプレッサーからのガス漏れには効果が無いようです。」
1年たった今でも漏れず、エアコンも効きます。
これプラス添加剤も使用すればキンキンに冷えます。
ガスの規定値だけはご注意を!」
本格的に治すなら全バラシで15万20万コースなので、そのまま使っていたが2ヶ月でガスが抜けるまでになったので
「駄目で元々」のつもりで使って見たところ、漏れが止まった
しかし次の年の3月末、季節外れの暑さの日、エアコンを入れると…
カチカチ言わないマグネットクラッチが動いてない、ガスが無い…
というわけで「半永久」どころか1年持たなかったが
少なくとも夏のシーズンは全く補充の必要がなかったわけで『それなりには効く』といった感じです
ですので、再び本商品を入れてガス注入、また抜けたら報告します
ちなみに本商品を入れるために専用(もしくは社外)の「エアコンリーク剤専用注入ホースセット」が必要になります
(私はストレートのものを使っています)
まあDIYできる人向けです、本税品・ガスの注入においてもエンジン回しっぱなしになるので、全く安全な作業ではないので気をつけて」
「一回冷媒を抜いて配管洗浄しないとただガス漏れの対策で入れると配管内の鉄粉とこの製品の効果でエキスパンションバルブというところが詰まります。エアコン修理になります。気をつけてください。」
初夏に少し冷えが弱くなってきてたので整備工場でガス補充。
この時点でドクターリークを注入しておけばよかったのかもしれませんが、ガス補充だけで様子見することに。
それから3ヶ月ほど経った初秋のある朝、突然の大量ガス抜けにより全くコンプレッサーが動かなくなり、車内はガスとオイルの匂い。
エンジンルームの配管チェックでは漏れてそうな箇所発見できず(コンデンサは見てませんが)
嫌な予感しかしません。
車をリフトアップしてドレンホースの排水を調べたら蛍光剤に思い切り反応してます。
間違いなく室内側エバポレーターかエキスパンションバルブからの盛大な漏れですね。
ダッシュボード周り全バラシ高額数十万修理の刑ほぼ確定ですが、とりあえず最後の足掻きでドクターリークを2本(車体の必要ガス量850gのため)、オイル、200gガス3本を注入。
数時間は冷えますが、約8時間でまたガス全抜け、室内はガスとオイルの匂いで充満。
さすがにこれだけ盛大に漏れてると無理でした。絶望感。
しかしながら1シーズンや1年もつ程度の漏れでしたら直せる確率は高いと思いますので、早めの注入が良いかもしれませんね」