スバル・インプレッサスポーツのオイルフィルター交換

 

スバル・インプレッサスポーツのオイル交換は、スバルディーラーで12か月法定点検とともに交換するよりも、最寄りのトヨタディーラーでサービス実施期間中に12か月法定点検を実施したついでに交換するのが一番安価になると分かり、そのようにしました。

しかし、オイルフィルター交換は、サービス外のため、部品代(1,500円前後)及び工賃(4,000円から4,500円)とも高くなるため、オイル交換後にDIYで交換する方が安くなります。

オイルフィルター交換を後から行うとオイルの補充が煩わしいですが、スバル・インプレッサスポーツのオイルフィルターはオイルパンの下或いは横ではなく、エンジンルームの上の方に装着されています。

スバル・インプレッサスポーツのオイルフィルター後交換に関するネット記事には下記のように書かれています。

「スバルのFB20エンジンでオイルフィルターだけ交換する場合、外した時フィルター内のオイルが多量に出てきますか。フィラーキャップをあらかじめ外しておけば、ポタポタ程度でしょうか。」

「おそらく先の回答二人とも車体下などに付いている一般的なフィルターの話をされています。
FB20は少し垂れるくらいで済みます、同じく上に付いているFA系も含めて単体交換可能です。
エンジン止めてすぐ、であれば少し多めに出るかもしれないですがそれでもまわりの皿から溢れて、なんてこともないです。
不安でしたらエンジン止めて数時間、完全に落ちきったなってタイミングでやってください。オイルの追加も最初が減っていないなら不要です。」

エンジンオイルとフィルターを同時交換しないと、古いオイルが混じるデメリットはありますが、どのみち同時交換してもエンジン内の古いオイルは完全には抜けきれません。

今回は、コスト優先でエンジンオイル交換後、数時間以上時間を空けてオイルフィルターを交換することにしました。


オイルフィルター手締め

1. 新しいオイルフィルターのパッキンに新しいエンジンオイルを薄く塗布します。

これにより、取り付け時にパッキンがねじれたり、傷ついたりするのを防ぎ、適切なシールを確保します。

使用するオイルは、交換するオイルと同じもので問題ありません。

2. オイルフィルターをオイルフィルター取り付け部に手でねじ込みます。

この時、斜めにならないように注意し、まっすぐねじ込むことが重要です。

フィルターレンチなどの工具は使用せず、手で締め付けられるところまでしっかりと締め付けます。

3. オイルフィルターの取り付け部に記載されている規定の回転数、もしくは取扱説明書に記載されている回転数を目安に、さらに締め付けます。

一般的には、フィルターが接触してから3/4回転から1回転程度が目安とされています。

ただし、車種やオイルフィルターの種類によって異なる場合があります。

 エンジンオイルの銘柄(カストロール、モービル1など)は締め付けトルクには関係ありません。

4. 上記の手順で締め付けた後、エンジンを始動し、オイル漏れがないかを確認します。

オイル漏れがある場合は、エンジンを停止し、オイルフィルターをさらに締め付けます。

それでもオイル漏れが続く場合は、パッキンが損傷している可能性があります。

また、オイル交換後、数日間はオイル漏れがないか定期的に確認することをおすすめします。


トルクレンチの使用

インターネット上やDIY整備に関する書籍などでは、オイルフィルターは手締めで十分という意見が多く見られます。

特に、乗用車などの小型車の場合、オイルフィルターの取り付け部の強度が比較的高いこと、また、オイルフィルター自体のパッキンがしっかりとしたシール性能を持っていることから、手締めでもオイル漏れなどのトラブルは発生しにくいとされています。

手締めであれば、トルクレンチを持っていない方でも手軽に作業を行えるというメリットがあります。

しかし、オイルフィルターを確実に固定し、オイル漏れを防ぐためには、トルクレンチの使用が強く推奨されます。

メーカーが指定する適切なトルクで締め付けることで、フィルターのシール性能を最大限に発揮し、トラブルを未然に防ぐことができます。

指定トルクは車種やオイルフィルターの種類によって異なるため、必ず車両の取扱説明書またはオイルフィルターの製品情報を確認します。

一般的な乗用車の場合、締め付けトルクは17~25N・m程度ですが、軽自動車や大型車では異なる場合がありますので注意が必要です。

スバル・インプレッサスポーツの場合、純正のフィルターには12~16N・mっと明記されているので、中間値の14N・mで締め付けている場合が多いようです。

古いオイルフィルターを取り外し後、座面を掃除してから、軽く手締めし、トルクレンチを使って締めますが、手締めの時は、着座後、3/4回転締めます。

トルクレンチには、プリセット型、ビーム型、ダイヤル型など様々な種類があります。

DIYでオイル交換を行う場合は、比較的安価で扱いやすいプリセット型がおすすめです。

設定トルクに達すると「カチッ」という音や感触で知らせてくれるため、締め付けすぎを防ぐことができます。


オイルフィルター締めすぎ

オイルフィルターの締め付けは、適正なトルクで行うことが重要です。

締め付けが弱すぎるとオイル漏れを起こす可能性があり、逆に必要以上に締めてしまうと、次回の脱着が非常に困難になります。

また、ガスケットが過度に圧縮されて変形すると、密閉性能が損なわれてオイル漏れの原因になる可能性もあります。

さらに、アルミ製のエンジンブロックとの接触面でネジ山を痛めてしまうと、タップ修正やエンジン交換といった高額修理が必要になることもあります。締めすぎは安全のためにも避けるべきです。


オイルフィルターレンチがオイルフィルターに嵌らない場合

オイルフィルターとオイルフィルターレンチの間にウエスを1枚挟むと外しやすくなります。

カーフィルターレンチの修正には、いくつかの方法があります。

まず、フィルターレンチのサイズが自分の車に合っているか確認し、合わない場合はサイズを調整する必要があります。

フィルターレンチのサイズが車に合っている場合でも、取り外しに問題がある場合は、ビニールテープを巻き付けてサイズアップする方法があります。

この方法では、フィルターレンチを強引に押し込むことで、サイズが合わない場合でもしっかりと取り外すことができます。

フィルターレンチのサイズが合わない場合の対処法として、オイルエレメントをビニールテープで巻き付けてサイズアップする方法があります。

この方法では、フィルターレンチを強引に押し込むことで、サイズが合わない場合でもしっかりと取り外すことができます。


オイルフィルターが外れない場合

すでに締めすぎてしまった可能性がある場合、次回の交換時に取り外すのが非常に困難になることがあります。

特に、エンジンの熱でフィルターが固着し、オイルフィルターレンチだけでは外れないというケースも珍しくありません。

その際は、チェーン式のレンチや、フィルター自体に穴を空けて回すような荒業を使うこともありますが、 車両やエンジン周辺を傷つけるリスクがあるため注意が必要です。

カートリッジ式オイルフィルターは、一般的に金属製の缶のような形状をしており、エンジンブロックに直接ねじ込まれています。

本来は手で締め付け、手で緩めることが推奨されていますが、熱膨張や締め付けすぎ、ガスケットの固着などにより、固く締まって取れなくなることがあります。


エンジンオイルフィルターが外れない場合の対処法

エンジンオイルフィルターが外れない場合、以下の方法を試してみます

ゴム手袋や滑り止め付きの軍手を着用し、オイルフィルター全体をしっかりと掴んで反時計回りに回す。

ウエスや厚手の布を巻き付けてから回すことで摩擦が増し、力が伝わりやすくなる。

専用のオイルフィルターレンチを使用し、フィルターに垂直に力を加えて慎重に回す。

サイズ調整可能なオイルフィルターレンチを準備しておくと、より安心して作業が行える。

手で回らない場合は、専用のオイルフィルターレンチを使用します。

カップ型、チェーンタイプ、3本爪、4本爪など様々な種類がありますが、フィルターの形状やスペースに合わせて選びます。

工具を使用する際は、フィルターに垂直に力を加え、フィルターやエンジン側を破損させないよう慎重に回すことが重要です。

工具がフィルターにしっかりとかかっていることを確認し、ゆっくりと一定の力を加えて緩めます。

非常に固く固着している場合は、フィルターとエンジンブロックの接合部に浸透潤滑剤を少量塗布し、しばらく時間を置いてから再度緩めてみるのも一つの方法です。

また、ドライバーの柄など硬いものでオイルフィルターの側面を軽く叩くことで、振動を与えて固着を緩める効果が期待できる場合もあります。

ただし、フィルターを変形させたり、破損させたりしないよう細心の注意を払います。

オイルフィルターが固着しているだけでなく、使用している工具が滑ってしまい、うまく力が伝わらないという状況に陥ることがあります。

これは、フィルター表面の油分、工具の選定ミス、または力の入れ方に問題がある場合に起こりがちです。

油分を除去する

フィルター表面や工具に油分が付着していると、摩擦が減少し滑りやすくなります。

パーツクリーナーやウエスを使って、フィルターと工具の油分を完全に拭き取ります。

これにより、工具がフィルターをしっかりと掴みやすくなります。

滑り止めを強化する

ゴム手袋や滑り止め加工が施された軍手を使用することで、手や工具のグリップ力を向上させることができます。

また、フィルターに薄いゴムシートや滑り止めマットなどを巻き付けてから工具をかけると、より確実に掴めるようになる場合があります。

工具の選定と使い方を見直す

チェーンレンチやバンドレンチが滑る場合は、チェーンやバンドがフィルターにしっかりと食い込んでいるか確認します。

チェーンやバンドが緩いと力が伝わりません。

また、カップ型や3本爪/4本爪のオイルフィルターレンチは、フィルターを全周で掴むため、滑りにくく強力なトルクをかけやすい特徴があります。

現在使用している工具で滑る場合は、これらのより確実に固定できるタイプの工具への変更を検討するのも有効です。

さらにフィルターが固くて回らないとき

オイルフィルターが尋常ではないほど固く締まっており、一般的な方法ではびくともしない場合、さらなる対処法が必要となります。

これは、過剰な締め付け、長期間の熱による固着、ガスケットのエンジンブロックへの貼りつきなどが原因です。

浸透潤滑剤の活用

フィルターとエンジンブロックの接合部(ネジ山付近)に、自動車用の浸透潤滑剤をたっぷりとスプレーします。

その後、数十分から数時間(製品の指示に従う)放置することで、潤滑剤が固着した隙間に浸透し、固着を緩める効果が期待できます。

放置後、再度オイルフィルターレンチでゆっくりと回してみます。


軽い衝撃を与える

ドライバーの柄やゴムハンマーなどを使って、オイルフィルターの側面を複数箇所、軽くコンコンと叩いてみます。

この振動が、固着した部分の微細な結合を破壊し、緩みやすくなることがあります。

ただし、フィルター缶をへこませたり、穴を開けたりしないよう、弱い力で慎重に行うことが重要です。


テコの原理を利用する

通常のレンチの柄が短く、十分なトルクがかからない場合は、レンチの柄にパイプなどを継ぎ足して長くすることで、テコの原理でより大きなトルクをかけることができます。

ただし、力をかけすぎるとフィルターやエンジン側のネジ山を破損させる可能性があるため、慎重に、徐々に力を加えて、無理な力を加えることは避けるべきです。

最終手段(リスクを伴う)

上記のあらゆる方法を試してもフィルターが回らない場合の最終手段として、オイルフィルター缶にドライバーやポンチなどで穴を開け、その穴にドライバーなどを差し込んでテコにして回す方法があります。

しかし、この方法はオイルが漏れてエンジンルームを汚損するだけでなく、フィルターがさらに破損して取り外しが不可能になったり、エンジン側のネジ山を傷つけたりするリスクが非常に高いため、専門知識と経験がない限りは決して推奨されません。

この段階に至った場合は、無理をせず、自動車整備工場や専門業者に相談し、適切な工具と技術で取り外してもらうことが推奨されます。