電気ストーブ
我が家で使っている電気ストーブがかなり古くなったので、最近の製品を調べてみました。
最近、高齢の義父が足元が冷えるからと、電気ストーブを購入したいとの希望もありました。
電気ストーブは、足元など冷えやすいところを直接温められる「電気ストーブ・遠赤外線ヒーター」が主流です。
種類は、カーボンヒーター・シーズヒーター・ハロゲンヒーターとあり、それぞれに特徴があります。
特徴
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターは、電気による熱を遠赤外線で伝えることで温める暖房器具です。速暖性が高いうえに換気が必要ないのがメリットです。
一方で、エアコンや石油ファンヒーターよりもパワーは控えめで、電気代が高いというデメリットもあります。
足元を集中的に温める、スポット暖房に向いた暖房器具といえます。
スポット暖房は、電気ストーブのほかにセラミックファンヒーターもよく使われます。
どちらも速暖性が高い・電気代が高額などと似たような特徴があります。
電気ストーブが放射する遠赤外線は、人体に当たると皮膚を温め、血液によって体の内部まで行き渡ります。
体の奥から温まれますが、空間を暖めるのは苦手です。
帰宅直後、冷えきった体をすぐに温めるような使い方がおすすめです。
セラミックファンヒーターは、温風により周辺の空気を暖める暖房器具です。
エアコンのようにリビング全体を暖めるのは難しいものの、脱衣所のような狭い場所であれば暖められます。
ヒートショック対策におすすめです。
消費電力
電気ストーブとエアコンの消費電力と電気代の比較:電気ストーブ: 消費電力は400Wから1200Wの範囲で、1時間あたりの電気代は約37円から33円程度です。
エアコン: 消費電力は400Wから1200Wの範囲で、1時間あたりの電気代は約19円から4円程度です。
月額電気代: 1ヶ月の使用で、エアコンは約4,800円、電気ストーブは約9,000円前後かかります。
省エネ性能: 最新の省エネ型エアコンは、同じ運転時間でも電気代が約14円程度と、選択次第で費用負担が大きく変わります。
このように、エアコンは省エネ性能が高く、電気代が安くなる傾向があります。
| 機器 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代(31円/kWh) | 1ヶ月(5時間×30日) |
|---|---|---|---|
| 電気ストーブ | 400W | 約12円 | 約1,860円 |
| 800W電気ストーブ | 800W | 約25円 | 約3,720円 |
| 1200W電気ストーブ | 1200W | 約37円 | 約5,580円 |
| エアコン(平均) | 500W | 約16円 | 約2,325円 |
| タイプ | 消費電力目安 | 1時間あたり(約31円/kWh) | 1ヶ月(1日8時間) |
|---|---|---|---|
| 標準エアコン | 800W | 約25円 | 約6,000円 |
| 省エネエアコン | 400W | 約12円 | 約2,880円 |
| 機種 | 消費電力 | 1時間あたり(約31円/kWh) | 1ヶ月(1日8時間) |
|---|---|---|---|
| ハロゲンヒーター | 400W | 約12円 | 約2,880円 |
| カーボンヒーター | 800W | 約25円 | 約6,000円 |
| セラミックファンヒーター | 1200W | 約37円 | 約8,880円 |
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターをフルパワーで使用すると、消費電力はおよそ900〜1200Wで、1時間あたりの電気代は約24〜32円(1kWh=27円で計算した場合)。
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターやセラミックファンヒーターのように、電気の力だけで発熱する暖房器具は最大出力で使用すると電気代が高くつくので、使い方に気をつける必要があります。
電気代が安いのは、石油ファンヒーターやエアコンなど、電気以外の熱源がある暖房器具です。
布団で体を直接暖められる、こたつや電気毛布も省エネで使用可能です。
長時間使用するメイン暖房に向いています。
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターの電気代を抑えたいなら、強さを細かく調整できる商品がおすすめです。
自分の体感にあわせて変えられるうえに、電気代を抑えられます。
機能
出力調整機能付き
その日の気温や体感にあわせてあたたかさを変えたい場合は、出力調整機能付きの製品が便利です。
ワット数を切り替えられる製品は、部屋の広さや気温の変化に合わせてあたたかさを柔軟に変えられます。
状況に応じた使い分けで、電気代の節約につながります。
首振り機能付き
複数人で使いたい場合には機能付きがおすすめです。
ヒーターが左右に自動で動き、熱を均一に拡散させます。熱が一点に集中するのを防ぎ、部屋の温度ムラを減らすのがポイントです。
コンパクトな電気ストーブでも、首振り機能があれば足元から広範囲にあたたかさが広がります。
また、熱が一点に集中しすぎないので、より安全に使用できるのも魅力です。
タイマー機能
設定した時間に電源が切れるOFFタイマーは、就寝時や外出時の消し忘れを防ぐのに役立ちます。
長時間使用するときの電気代節約にもつながります。
製品によっては複数の時間を設定できるモノもあり、ライフスタイルにあわせて使えます。
安全機能
多くの製品に搭載されているのが、転倒オフスイッチです。
本体が傾いたり倒れたりした際に、自動的に電源が切れるため、安全性を高めます。
ほかにも、過熱防止装置も重要です。
本体内部が異常に高温になると自動で運転を停止し、故障や火災のリスクを軽減します。
製品によっては、過熱防止装置作動時に警告音やランプの点滅で異常を通知する機能を搭載しています。
また、カーテンなどの障害物がセンサーを遮ると自動で電源が切れる障害物センサー付きの製品もあります。
電気ストーブの種類
電気ストーブは発熱体の種類によって、カーボンヒーター・シーズヒーター・ハロゲンヒーターの3つ種類があります。
カーボンヒーター
千住
| TEKNOS | カーボンヒーター 900W | CHM-4531(W) |
カーボンヒーターは、炭素繊維を使用した電気ヒーターで、速暖性や省エネ性が特徴です。
主に遠赤外線を利用して熱を発生させ、身体をしっかり温めることができます。
カーボンヒーターは、音が静かで持ち運びやすく、冷えやすい足元を温めるのに適していますが、広い部屋には向かず、乾燥が気になることがあります。
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターのなかで、現在主流なのがカーボンヒーター。炭素繊維を発熱体としており、ハロゲンヒーターよりも温まりやすいのが特徴です。
加えて、速暖性も高く電源を入れて数秒で温かくなります。
また、多くのメーカーから販売されており、商品の選択肢が豊富です。
1万円以内で購入できる商品から数万円の商品まであり、機能もさまざまです。
節電したいなら出力調整を細かくできる商品、2人で使うなら首振り機能を搭載した商品などがあります。
カーボンヒーターのなかにはグラファイトヒーターと呼ばれる商品があります。発熱体として黒鉛が使用されており、より速暖性に優れているのが特徴です。
グラファイトヒーター
Aladdin | 遠⾚グラファイトヒーター 1灯管 | CAH-1G9D-G 22,280円
グラファイトヒーターとは、黒鉛(グラファイト)を発熱体として使用し、電流を流すことで遠赤外線を放射して暖める暖房器具です。
0.2秒で暖まるという特長があり、体の芯から暖めることができるため、特に脱衣所やデスク下など、短時間でピンポイントに暖めたい場面に適しています。
また、空気を乾燥させにくい特性があり、冬の肌や喉にも優しいとされています。
グラファイトヒーターは、発熱体に黒鉛を用いたことを最大の特徴としたヒーターです。
外出先から帰ってきたときや起床時など、「すぐに体を暖めたい」というタイミングで、スポット暖房として活躍します。
スイッチを入れてからわずか0.2秒で立ち上がる製品もあります。
カーボンヒーターよりも遠赤外線の放射量が多いため、遠赤外線効果で体の芯からあたたまる点が魅力で、冷え性の悩みを抱える人にもおすすめです。
カーボンヒーターやセラミックファンヒーターは、それぞれ発熱体が炭素繊維・セラミックである点が異なり、グラファイトヒーターはカーボンヒーターよりも立ち上がりが速く、素早く暖まり、スイッチを切ると比較的すぐに熱が引いていきます。
熱しやすく冷めやすいのが特徴ですが、放熱範囲は狭いものが多いです。
対してカーボンヒーターは熱しにくく冷めにくいのが特徴で、温まるまでに時間はかかりますが、スイッチを切ってもすぐ冷たくなりません。
シーズヒーター
| 縦1灯式スリムタワーシーズヒーター | SKJ-KT90TS(W) 7,980円 |
シーズヒーターとは、発熱体が金属パイプ(シース)で包まれた電気ヒーターの一種です。主に以下の構造を持っています
- 金属パイプ(シース): 発熱体を保護し、外部からの衝撃から守ります。
- 発熱線(ニクロム線): 電気エネルギーを熱エネルギーに変換する部分です。
- 絶縁材(酸化マグネシウム粉末): 発熱線と金属パイプの隙間を埋め、電気を通さない特性を持ちます。
- この構造により、シーズヒーターは安全性が高く、過酷な環境でも使用できるため、産業用ヒーターとして広く利用されています
シーズヒーターは、ニクロム線を金属パイプで囲み発熱体とする構造です。
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターのなかで最も遠赤外線量が多いのが特徴です。
ヒーター部分が保護されているため衝撃や水に強く、破損しにくいのがポイント。耐久性が高く、長く使い続けたい方に向いているタイプです。
安めの商品でも1万円以上と電気ストーブ・遠赤外線ヒーターのなかでも高額ですが、パワフルな大型商品が多く体全体をしっかり温められます。
しかし、温かくなるまでに1〜2分かかるため、即暖性は高くありません。
帰宅直後や風呂上がりの場面で冷えた体を素早く温めるよりは、リビングに設置してエアコンの温風だけでは暖かく感じられないときに使用するのがおすすめです。
ハロゲンヒーター
安全簡便で即暖性が高い暖房器具の一つです。
ハロゲンランプから発生される放射熱によって暖をとります。
発熱体にランプを使用しているため、電源を入れて数秒で暖まるのも特長です。
換気や給油など不要であるがランプが露出しており埃の蓄積が避けられず、埃に引火して発火したりランプが爆発する恐れがあるため清掃が必要です。
器具が転倒した際に引火による火災を防ぐために、ほとんどの器具で器具が傾いたときには自動的に消灯する安全装置が装着されています。
ハロゲンヒーターは空気を直接暖めるわけではないので、部屋全体を暖めるのには不向きです。
ハロゲンヒーターが向いていない場所の空間は暖まりにくく、基本的に個人に直接向けて使用する局所暖房と考えたほうが良いです。
部屋全体を暖めるのにはエアコン、石油ストーブやガス・石油ファンヒーターの方が適しています。
また石油暖房やガス暖房には劣るもののハロゲンヒーター以前に電気ストーブの主流であった石英管式ストーブの方が輻射熱を発するため、より低電力で広範囲を暖めることができます。
またハロゲンランプの放射スペクトルは可視領域へかなり伸びているため、眩しく感じられることがあります。
電気ストーブ・遠赤外線ヒーターのなかでは最も安価で購入できますが、遠赤外線の量が少なく、暖房能力はカーボンヒーターやシーズヒーターに及びません。
電源を入れて数秒で暖かくなるうえに、コンパクトな商品が多いのがメリットです。
机の下に置けるものもあります。
しかし、安価なぶん出力調整やタイマーなどの便利な機能は少ないため、電気代を節約したい人にはあまり向いていません。
火事対策
石油ストーブなど火を使う暖房器具と比べると安全性が高いと思われがちな電気ストーブですが、実は毎年多くの火事が発生しています。電気ストーブの火事の原因で多いのは、消し忘れや周囲のものへの引火。とくに就寝時にヒーターを消し忘れ、布団が発熱部に接触して発火した例が数多く報告されています(参考:東京消防庁)。
電気ヒーターによる火事の対策方法は、周囲に可燃物を置かないことと、つけっぱなしにしないこと。外出時や就寝時は必ず電源を切り、電源プラグを抜くことです。
また、衣類・新聞紙などの可燃物を近くに置かないことも大切です。
落下した際ヒーターに接触するような場所に、洗濯物は干さないよう注意します。
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