ベンジンの廃棄方法
義父宅の引越しに伴い、長い間洗面台の下に入りっぱなしになっていた、瓶に入ったベンジンが見つかり、廃棄することになりました。
ベンジンは、流しなどに、そのまま捨てることは厳禁です。ウエス等に沁み込ませて、焼却ゴミで廃棄することにしました。
ベンジンの廃棄手順
準備する吸水材は、不要になった古着(Tシャツなどの綿素材が吸水性が高く最適)、古いタオル、あるいは新聞紙やキッチンペーパーです。作業を始める前に、必ず耐油性の手袋(ニトリルゴム製など)を着用します。
一般的な薄手の天然ゴム手袋やビニール手袋は、ベンジンの成分によって溶けたり膨潤したりして、破れる恐れがあります。
ベンジンは強い脱脂作用を持っており、直接肌に触れると皮膚の油分を一瞬で奪い、深刻な手荒れや皮膚炎の原因になります。
また、独特の有機溶剤臭があるため、不織布マスクなどの着用も強く推奨されます。
ビニール袋の中にベンジンをゆっくりと注ぎます。
容器を高く持ち上げると跳ね返りや飛散の原因になるため、袋の中の布に近い位置から静かに垂らすのがコツです。
吸水材の量を十分に用意して調整してください。
ベンジンを含んだままの湿ったゴミを密閉すると、袋の中で気化した可燃性ガスが高濃度で充満し、ゴミ出しの際や収集車の中で圧縮された際に引火・爆発する事故につながる可能性があります。
染み込ませた布や紙は、ビニール袋の口を大きく広げ風通しの良い日陰の屋外(ベランダや庭)に放置します。
直射日光が当たる場所は、急激に温度が上がりすぎて引火のリスクが高まるため避けます。
ベンジンは揮発性が非常に高い物質ですので、風に当てることで液体成分を気体にして飛ばしてしまうのが狙いです。
乾燥にかかる時間は、ベンジンの量や気温、湿度、風の強さによって大きく異なります。
夏場の乾燥した日であれば数時間で乾くこともありますが、冬場や湿度が高い日は半日から丸一日、あるいはそれ以上かかることもあります。
「もう乾いたかな?」と思っても、鼻を近づけてベンジン特有の石油系の臭いが残っている場合は、まだ成分が残っている証拠です。
完全に無臭になり、布や紙がカサカサに乾くまで、じっくりと時間をかけます。
ベンジンの成分を完全に揮発させ、布や新聞紙がカラカラに乾き、鼻を近づけてもあのツンとしたシンナーのような臭いが一切しなくなったら、危険物ではなく単なる「紙や布のゴミ」として、通常の「可燃ゴミ(燃やすゴミ)」として自治体の回収に出すことができます。
メチルアルコール、エチルアルコール、ニス、等々の廃棄
義父宅の流しの下には、ベンジン以外に、メチルアルコール、エチルアルコール、ニス、等々が少量ずつ瓶に入ってました。
これらについても、ベンジンと同様の処理をします。
メチルアルコール
アルコール消毒液はそのまま無造作に廃棄できるものではなく、濃度や残量に応じて正しい処理を行う必要があります。消費期限が切れている場合も、危険性がなくなるわけではありません。
ボトルや容器の中にあるアルコール消毒液が残ったままゴミとして捨てるのは、非常に危険です。
清掃車や処理施設で引火し、火災や爆発事故を招く可能性があるため、必ず中身を処理してから容器を廃棄するようにします。
シンクやトイレにそのままアルコール消毒液を流すのは、思わぬ事故につながる危険性を否定できません。高濃度のものを一度に流すと、排水管や下水道の中で引火する危険性があり、火災の原因となるおそれがあります。また、揮発した成分が処理施設に影響を与えたり、臭気が発生したりすることもあるため避けましょう。
一部の商品の説明では少量、かつ低濃度であれば例外的に「水で薄めて流せる」としているものもあります。
しかし、多くの自治体は「シンクやトイレに流さないでください」と注意喚起しています。
古いアルコール消毒液を安全に捨てるには、以下を準備しておきます。
- 古新聞や雑紙、ぼろ布、雑巾など
- ゴミ袋
これらをそろえたうえで、火気を避けられる環境で作業してください。
作業は、必ず屋外または十分に換気できる場所で行います。新聞紙やぼろ布などを広げ、そこに古い消毒液を少量ずつ染み込ませます。
染み込ませた紙や布は、完全に乾燥させます。
アルコールが揮発したことを確認したら袋にまとめ、可燃ゴミとして処理します。
空になった容器はプラスチックやガラスなど材質ごとに分別し、自治体のルールに従って処分します。
エチルアルコール
エタノールは揮発性が高く引火しやすい液体のため、そのまま燃えるゴミに出すことはできません。
布や紙に吸わせて蒸発させ、アルコール分をほぼ含まない状態にしてから廃棄するのが安全な方法です。
エチルアルコールを自宅で廃棄する際は、以下の手順に従います。
新聞紙やぼろ布に少量ずつ染み込ませる: アルコールを揮発させ、可燃ごみとして処分します。
- 不要な布や新聞紙を用意し、エタノールを染み込ませる
- 火の気のない屋外や換気の良い場所に置く
- 完全に乾燥するまで放置する(目安30分〜1時間)
- アルコール臭がなくなったことを確認する
- ビニール袋にまとめ、可燃ゴミとして出す
これらの方法を守ることで、エチルアルコールを安全に廃棄し、事故を防ぎながら正しく処理することができます。
ニス
ニスは液体のまま排水やごみに出さず、新聞紙や布に吸わせて乾燥させるか、凝固剤で固めてから可燃ごみとして捨てるのが基本です。
少量のニスを捨てる方法
少量であれば、新聞紙・ぼろ布・キッチンペーパーに吸わせて乾燥させる方法が推奨されています。
- 新聞紙・ぼろ布・キッチンペーパーを広げる
- ニスを塗り広げて吸わせる
- 屋外の風通しの良い場所で乾燥(3日〜1週間)
- 完全に乾いたら 可燃ごみ へ
※ニスは自然乾燥に時間がかかり、3週間ほど固まらない場合もあるため、布に染み込ませる方が効率的とされています。
